question自分でなんでもしたがるが、できずに大泣き

2歳の娘は、自分で何でもやりたがる年頃。やってみても思うようにできず、泣き叫んでしまうとなかなか収まりません。こうなったときは、どのように対応すればいいのでしょうか。(神奈川県・リリママ)

answerやりたい気持ちを尊重し、悔しい気持ちをママが代弁

これはイヤイヤ期の典型的な様子ですね。2歳頃は「自分は何でもできる」と思うのですが、実際にはできず、そのギャップにイライラして泣いてしまうもの。「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、励ましながら見守りましょう。子どもには難しいことや、親の時間がないときは、気付かれないように手伝って。できたときは褒めてあげてくださいね。

できなくて泣くときは、スキンシップを取りながら「自分でやりたかったね」「悔しいね」などと、子どもの気持ちを受け止めて代弁しましょう。そのうち気持ちを言葉で表現できるようになると、泣くことは減っていきます。

一方、このような対応だと泣き方がエスカレートする子もいます。このタイプは嫌がらなければタオルケットなどを頭から掛け、「向こうで待ってるね」と少し離れて見守ってみて。包まれる安心感で気持ちが落ち着きやすくなりますよ。

アドバイザー

塩崎尚美先生

日本女子大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士、公認心理師。専門は乳幼児の発達臨床心理学や子育て支援。さまざまなメディアで子育てアドバイスを行う。

※この記事は、2020年9月発行の「ぎゅって10月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi