子どもは「うんこ」「ちんちん」など下品な言葉を言うのが大好き。ただ、公共の場でそのような言葉を連呼されると困りますよね。どうしたらやめてくれるのでしょうか?

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子どもが突然「うんこ」「ちんちん」などと下品な言葉を使うように!

家の中ならまだしも、公共の場でも連呼されると困っちゃいますよね。特に男の子は、このような下品な言葉が大好き。「やめなさい!」と言っても、余計におもしろがってエスカレートすることも。なぜ、子どもは下品な言葉を言うのが好きなのでしょうか?

子どもが下品な言葉を言う理由

親の反応を見ている

子どもは、自分が下品な言葉を言ったら、親はどう反応するのかを見ています。笑ったり、怒ったり、恥ずかしがったり、あわてふためいたりする親の姿を楽しんでいるのです。また、「親はどれくらい自分のことを大目に見てくれるのか」と、確認する手段にしていることもあります。

自分に注目してほしい

下品な言葉を叫ぶと、周りの人がそれに反応するので、子どもはそれが楽しくてしかたがありません。言うとみんなが自分に注目してくれるので、その行動を何度でもくり返してしまうのです。下品な言葉を言うのは、注目されたいという気持ちの表れなのです。

下品な言葉を言うのは子どもが成長している証拠

子どもが下品な言葉を言いたがるのは、3歳くらいからと言われています。これは、おむつが外れ、自分で排せつができるようになり、「うんこ」や「ちんちん」に興味を持ち始めるから。

ですから、子どもにとっては、興味を持ったものをただ表現しているだけなのかもしれません。いたって自然な行動であって、子どもが健やかに成長している証なのです。

とはいえ、公共の場で「うんこ・ちんちん・おっぱい」などと連呼されたら、親としては恥ずかしくてたまったものじゃありませんよね。では、どのように対応したらいいのでしょうか?

下品な言葉をやめさせるには

一番の対応は「無反応」

子どもは、親の反応がおもしろくて、そのような行動をくり返します。笑ったり、恥ずかしがったり、あわてたりする態度を見せてしまうと、まさに子どもの思うツボに。

「言ったらダメでしょ」「やめなさい」と言葉を発することも控えてみてください。一切反応を示さなければ、「言っても反応してくれない」「つまらない」と感じて、そのうち言わなくなっていきます。

アイメッセージで伝える

「言ってはダメ」「やめなさい」と叱るよりも、子どもの心に響く声かけがあります。それは、「わたし」を主語にして自分の気持ちを伝える「アイ(I)メッセージ」という方法です。
「あなたがそんな言葉を使うと、ママは悲しいな」、「その言葉を言うと、いやな気持ちになる人もいるから、ママ困っちゃうな」。

ポイントは、冷静に、真剣な顔で伝えること。そして、語尾は「悲しい」「困る」「心配」など、ママの気持ちを表す言葉で締めくくることです。これによって、ママのストレートな気持ちが伝わります。

絵本を使ってからだについて教える

「うんち」や「ちんちん」は、よくわからないものだからこそ、おもしろがって言っていることもあります。今は、からだや性についてわかりやすく説明している絵本がたくさんあります。これらの絵本で正しい知識を与えることで、本当の役割を知ると、おもしろがることも減っていきます。

子どもが下品な言葉を言っても過剰に反応せず、これも成長過程のひとつと捉えて、冷静に対処していきましょう。からだについて教育する良い機会と思って、一緒に絵本で学んだりして、子どもとの時間を楽しむ気持ちで付き合ってあげられるといいですね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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