13歳年上のパパと共に、3人きょうだい(男の子+男女の双子)を育てるママ。教育費や老後に関するモヤモヤとした不安に、お金のプロがアドバイスします。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
359,000円
ママ
139,000円
児童手当
40,000円
月間支出
住居費
153,000円
保育料・教育費
31,000円
保険料
33,000円
水道・光熱費
20,000円
食費
90,000円
通信費
9,000円
車費
32,000円
ママお小遣い
42,000円
パパお小遣い
30,000円
レジャー費
10,000円
その他
22,000円
月々の貯蓄
貯蓄
66,000円
ボーナス時収入(年間)
パパ
600,000円
ママ
800,000円
ボーナス時支出
支出
800,000円
ボーナス時貯金
貯金
600,000円
現在の貯蓄
貯蓄
4,500,000円

ミニアドバイス1

繰り上げ返済は、借り入れ金利が1%以上なら随時返済、1%未満なら住宅ローン控除が終わるまで待って。現在の貯蓄450万円は何かあったときのために手をつけないでおきましょう。

ミニアドバイス2

保険はパパが管理しているそうですが、学資保険は残して、他は安いネット保険に掛け替えを。パパの死亡保障は少なくとも65歳、できれば70歳まで延長して。子どものガン保険に加入していますが、特に事情がなければ不要です。

advice 1保険料と食費を削って双子の教育費に

まずは教育費。長男は学資保険に入っていますが、双子の大学資金は未着手ですね。大学入学までの15年間で、少なくとも1人当たり300万ずつ貯めたいところ。1人毎月約1万7000円、2人分で3万4000円を、保険料と食費の見直しで捻出しましょう。保険はネット系の保険会社に入り直すと月7000円程度は浮くはずです。また、この家計で食費9万円は使い過ぎなので、2万7000円を節約して。合計3万4000円を教育費として積み立ててください。これで奨学金を利用すれば大学進学が可能になるでしょう。

advice 2住宅ローンの繰り上げ返済も同時に進めて

老後のための優先順位はまず、住宅ローンを65歳完済まで縮めること。勝負は教育費がかかり始めるまでの10年間。返済資金は月の貯蓄6万6000円に加え、ボーナスから100万円を先取りで確保。年180万円を貯め、タイミングを見て繰り上げ返済しましょう。

双子が大学を卒業するとき、パパは69歳。教育費やローン返済を考えて、今から引き締めていかないと、老後が厳しい状況になります。「定番の習い事はさせたい」も危ない考え方。世間に合わせるのでなく、家計計画をしっかり立てて、可能な額の範囲で吟味しましょうね。

毎月3.4万を双子の教育費に

支出 Before After
保険料 33,000円 26,000円
食費 90,000円 63,000円

年100万を住宅ローンの繰り上げ返済に

ボーナス時支出・貯金 Before After
支出 800,000円 400,000円
貯金 600,000円 1,000,000円

result長期の家計計画を作ってしっかり引き締めを

年の差夫婦の場合、家計のスケジューリングが重要になります。ママは漠然とした不安を感じていますが、「いつ・何歳で・何に・いくら」とExcelで家計計画の年表を作ってみると、今から節約を頑張らないといけないことがよく分かるはず。その家計計画を夫婦で共有して、力を合わせて頑張っていきましょう。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

※この記事は、2021年2月発行の「ぎゅって首都圏版特別号[Spring]」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko