2021.05.21
13歳年上のパパと共に、3人きょうだい(男の子+男女の双子)を育てるママ。教育費や老後に関するモヤモヤとした不安に、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 359,000円
- ママ
- 139,000円
- 児童手当
- 40,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 153,000円
- 保育料・教育費
- 31,000円
- 保険料
- 33,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 食費
- 90,000円
- 通信費
- 9,000円
- 車費
- 32,000円
- ママお小遣い
- 42,000円
- パパお小遣い
- 30,000円
- レジャー費
- 10,000円
- その他
- 22,000円
- 月々の貯蓄
-
- 貯蓄
- 66,000円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 600,000円
- ママ
- 800,000円
- ボーナス時支出
-
- 支出
- 800,000円
- ボーナス時貯金
-
- 貯金
- 600,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 4,500,000円
ミニアドバイス1
繰り上げ返済は、借り入れ金利が1%以上なら随時返済、1%未満なら住宅ローン控除が終わるまで待って。現在の貯蓄450万円は何かあったときのために手をつけないでおきましょう。
ミニアドバイス2
保険はパパが管理しているそうですが、学資保険は残して、他は安いネット保険に掛け替えを。パパの死亡保障は少なくとも65歳、できれば70歳まで延長して。子どものガン保険に加入していますが、特に事情がなければ不要です。
advice 1保険料と食費を削って双子の教育費に
まずは教育費。長男は学資保険に入っていますが、双子の大学資金は未着手ですね。大学入学までの15年間で、少なくとも1人当たり300万ずつ貯めたいところ。1人毎月約1万7000円、2人分で3万4000円を、保険料と食費の見直しで捻出しましょう。保険はネット系の保険会社に入り直すと月7000円程度は浮くはずです。また、この家計で食費9万円は使い過ぎなので、2万7000円を節約して。合計3万4000円を教育費として積み立ててください。これで奨学金を利用すれば大学進学が可能になるでしょう。
advice 2住宅ローンの繰り上げ返済も同時に進めて
老後のための優先順位はまず、住宅ローンを65歳完済まで縮めること。勝負は教育費がかかり始めるまでの10年間。返済資金は月の貯蓄6万6000円に加え、ボーナスから100万円を先取りで確保。年180万円を貯め、タイミングを見て繰り上げ返済しましょう。
双子が大学を卒業するとき、パパは69歳。教育費やローン返済を考えて、今から引き締めていかないと、老後が厳しい状況になります。「定番の習い事はさせたい」も危ない考え方。世間に合わせるのでなく、家計計画をしっかり立てて、可能な額の範囲で吟味しましょうね。
毎月3.4万を双子の教育費に
支出 | Before | After |
---|---|---|
保険料 | 33,000円 | 26,000円 |
食費 | 90,000円 | 63,000円 |
年100万を住宅ローンの繰り上げ返済に
ボーナス時支出・貯金 | Before | After |
---|---|---|
支出 | 800,000円 | 400,000円 |
貯金 | 600,000円 | 1,000,000円 |
result長期の家計計画を作ってしっかり引き締めを
年の差夫婦の場合、家計のスケジューリングが重要になります。ママは漠然とした不安を感じていますが、「いつ・何歳で・何に・いくら」とExcelで家計計画の年表を作ってみると、今から節約を頑張らないといけないことがよく分かるはず。その家計計画を夫婦で共有して、力を合わせて頑張っていきましょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。
※この記事は、2021年2月発行の「ぎゅって首都圏版特別号[Spring]」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko