通学時に地震が発生！子どもは正しい行動が取れますか？「もしも」のときに備えたい準備

通学時に地震が発生したら？

今春、子どもが小学校に入学し、電車で学校へ通っています。小学生になるうえで、大きな変化の一つは「親や先生の目から離れることがある」ということだと思います。最初のうちは保護者の付き添いがあるかもしれませんが、いずれは1人またはお友だちだけで通学する日がくるでしょうし、お友だち同士で遊ぶ機会も増えてきます。

子どもが通学途中に災害が起きてしまったら、親と離れて遊んでいるときに地震が起こったら。子どもは自分自身で身を守る行動ができるでしょうか。「もしも」が起きてしまったとき、どこに避難すればいいか、誰に連絡をするか、家族で話し合えていますか？

2018年6月18日、大阪北部地震が発生したのは通学時間帯の7時58分。多くの児童が登校中の時間でした。学校も保護者も、子どもの所在が確認できない中、児童の捜索や集団下校に追われたそうです。

自宅ではある程度の「防災グッズ」を準備し、家具を固定するなどの備えをしている私ですが、上記については子どもときちんと話が出来ていないことに気が付きました。

「さて、何から始めたらいいの？」と迷った私が「こくみん共済 coop」の提供するコンテンツ「みんなの防災」を参考に、実際に子どもと一緒に取り組んだ内容を紹介します。

親子で考えたい災害への備え

「こくみん共済 coop」では、戦後、人と人とのたすけあいの組織(生活協同組合)として、火災保障から事業を開始。それ以来、万一の災害から命と暮らしを守る「防災・減災活動」に取り組み続け、さまざまな情報を発信しています。

コンテンツの一つ、「みんなの防災」では「水道が止まって食器が洗えなくなってしまったら…」もしものときに役立つ防災グッズの作り方や、知っておきたい「そなえ」の基本など、子どもと一緒に防災について学べるページになっています。

災害・避難カード

「もしも」はいつ、どこにいるときに起こるか分かりません。まずは、通学途中に災害が起きてしまったら、というときのために、息子に「もしも」のときの約束事を書いたカードを作って持たせることにしました。参考にしたのは災害・避難カード。

通学途中、親や先生と離れた場所で災害が起きたとき、どこに避難するか、誰に連絡をするかなど、息子と一緒に確認をしました。カードを印刷して直接書き込むことができます。電車に乗っている可能性が高いため、息子と話をしたのは2つ。

• もし電車に乗っているときに地震が起きたら、停車した駅の駅員さんの話をよく聞いて安全なところに避難すること
• 電話がつながらないかもしれないけれど、不安にならないこと。GPSを頼りに、必ず迎えに行くから、無理におうちに帰ってこようとしないで、安全な場所で待っていること

カードに、私と夫の電話番号を書き、メモ欄に上記2つの内容を書きました。

子どもと一緒にクイズで学ぶ

「もしも」が起こったとき、どんな行動を取るべきなのか子どもに伝えたいけれど、ただ話をするだけではピンとこないかもしれません。

そんなときは、クイズ形式で防災や備えについて楽しく学べる防災クイズに取り組むのはいかがでしょうか。「親子で学べる防災クイズ」では、「もしもの前」「もしも」 「もしもの後」それぞれに必要な情報について、シチュエーション別の行動や備えをわかりやすく伝えるクイズを提供しています。

上記のような質問に子どもは正しく答えられるでしょうか。「もしも」のとき、子ども自身で自らの命を守る必要も出てきます。ぜひこの機会にお子さんとクイズに挑戦しながら、楽しく「もしも」のときにそなえて学んでみてください。

みんなで防災について考えよう

「みんなの防災」では、上記のほかにも、「防災グッズチェックシート」や簡単に出来ておいしい「防災レシピ」、身近なものですぐできる「かんたん手作り防災グッズ」の紹介など、家族全員で分かりやすく、楽しみながら学べるコンテンツがたくさんです。

今回、息子と一緒にカードを書いたり、検定にチャレンジすることで、息子自身も「お母さんやお父さんがいないときに災害が起こるかもしれない」「災害が起きたとき、自分自身で身を守らなければいけない」という意識が芽生えたように思います。

▶みんなの防災