2021.12.15
パパの収入に大きな波があって家計管理が難しい中、3人娘を育てているママ。「毎月ほぼ貯蓄もできず、胃が痛い」とピンチの状況にアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 200,000
~500,000円
- ママ
- 55,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 70,000円
- 保育料・教育費
- 54,000円
- 社会保険料
(国民年金、健康保険、労働保険) - 80,000円
- 生命保険料
(学資用の低解約返戻金型終身保険) - 37,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 通信費
- 14,000円
- カーリース代
- 33,000円
- 車維持費(ガソリン、損害保険料)
- 30,000円
- ママのお小遣い
- 15,000円
- パパのお小遣い
- 20,000円
- 食費
- 57,000円
- レジャー費
- 10,000円
- 日用品・その他
- 35,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 900,000円
- ボーナス
-
- ボーナス
- なし
ミニアドバイス1
労災保険は仕事によるケガや死亡時の補償。仕事に関係ない病気やケガには使えないので、わずかでも共済で死亡保障と医療保険を補強したほうがよいでしょう。
ミニアドバイス2
投資にも興味があるそうですが、収入が変動する家庭はすぐに引き出せる現金を持っておくことが大事。まずは300万円まで預貯金を増やしましょう。投資や保険での運用はそれからです。
advice 1最優先は固定費の圧縮!中古車の購入を
支出の保険料のうち社会保険料が8万円、車など仕事に必要な経費が6万3000円。会社員でいえば、これらを引いた額が「手取り」に相当します。また、月の収入が不安定な場合、「月平均よりも少し下」の収入を基準にして。現状はかなり厳しい家計なので、思い切った見直しが必要です。
最優先は固定費の圧縮です。高コストのカーリースをやめて、中古車を購入しましょう。また、学資用の低解約返戻金型終身保険の保険料負担が重いので、払済保険に変更するか、ある程度返戻金があるなら解約して、車の購入費に回したほうが得策です。
advice 2次女は保育園へ。ママは早めにフルタイム職に
長女が小学校へ上がるタイミングで、次女は保育園に転園を。保育料を下げられますし、ママの働ける時間を増やせれば収入アップも期待できます。幼稚園の専門指導が習い事代わりとのことですが、習い事は家計が安定してから本人がやりたいことをやらせてあげましょう。
これらを実行した上で、ママは3年後まで待たず、できるだけ早くフルタイムで就職しましょう。近いうちに一度、ママに特化している「マザーズハローワーク」で相談してみてください。就職するのはまだ先になるとしても、きっと役に立つ情報を得られますよ。
3費目を見直し、固定費を大幅にカットして
月間支出 | Before | After |
---|---|---|
保育料・教育費 | 54,000円 | 14,000円 |
生命保険料 | 37,000円 | 0円 |
カーリース代 | 33,000円 | 0円 |
result至急の家計改善が必須。守りを固めて
学資目的の終身保険をやめたり、幼稚園をやめたりと、教育関連を見直すのは抵抗感があるかもしれませんが、今は家計改善が必須。収入が少ない月が多少あっても家計が崩壊しないように、守りを固めましょう。教育費については、専門学校想定なら、ママがフルタイムになってから貯め始めてもなんとかなります。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「北欧式 お金と経済がわかる本」(翔泳社)他
※この記事は、2021年12月発行の「ぎゅって首都圏版年末年始号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko