白菜をおいしく長持ちさせるための保存方法。1玉・カットした場合や冷凍保存のコツも

白菜の旬は冬季

白菜といえば、冬野菜の代表格。お鍋や炒め物に欠かせない存在ですよね。一年中手に入る野菜で3～5月にかけての春白菜、6～10月の夏白菜、11月～2月の秋冬白菜がありますが、旬は冬季。寒くなると甘みが増しておいしくなります。

貯蔵性は高く使い勝手が良いですが、冷蔵庫に入れると場所をとるのが難点ですよね。そこで、食べきれない白菜を賢く、おいしく長持ちさせる保存方法を紹介します。

丸ごと1玉の白菜の保存方法

白菜は丸ごと1玉を購入したほうがお得に買えますよね。

けれど大きくて場所を取るのが難点。冷蔵庫の野菜室に入ればベストですが、寒い時期は新聞紙やキッチンペーパーでぐるりと包み、涼しい場所に立てて置いておくのも可能。白菜の保存に適した気温は0～5度なので、なるべく10℃以下の風通しの良い場所を選びましょう。その状態で2～3週間ほど保存が可能です。外側の葉から使って、冷蔵庫に入る大きさになったら移動させればより長持ちします。

カット白菜の保存方法

1/2や1/4にカットされた白菜は切り口から急速に痛むので、ラップに包んで早く使い切るようにしましょう。白菜は芯の部分と葉の内側が成長点。だんだん盛り上がってくる、この部分です。

外の葉から栄養をもらって芯の部分が成長していき、外の葉の栄養が取られてしまいます。芯に切り込みを入れ芯の成長を抑えるか、内側を取り別々にしておくとより長持ちします。

冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。

冷凍保存のコツ

白菜は生でも茹でても冷凍保存が可能です。食べやすい大きさに切って冷凍用保存袋に入れて凍らせます。

生のまま冷凍すると凍ったあとにバラバラにほぐしやすいので、使いたい分だけ使うことができて便利です。クタっとしたやわらかい食感となるため炒め物にはやや不向きかもしれませんが、子どもには好評。

また、生のまま冷凍保存するよりも、加熱調理してから冷凍保存した方が保存性は高まります。生の白菜には腐敗を進める酵素が含まれていて、この酵素は低温化だとその働きも弱まるのですが、それでも長期保存では徐々に腐敗が進んでいきます。そこであらかじめ加熱処理してこの酵素を壊しておくことで、冷凍保存での保存性が高まるのです。

白菜を使いやすい大きさに切り固めに茹で、水気をしっかりふき取ったらラップで包んで小分けにし、保存袋に入れて冷凍庫へ。 この状態で1カ月ほど日持ちします。 水分が出にくく食感も残りやすくなるため、炒め物にも使えます。 炒め物に使うときは、電子レンジで解凍しておくと調理がしやすいです。 スープや煮物、お鍋に使う場合は凍ったままでもOK！

白菜をおいしく長持ちさせるためのコツ

• 外側の葉から1枚ずつ使う

白菜は切った断面から傷んでくるので、使う際は外側の葉から1枚づつはがして根元でちぎります

• 芯を取る

根元の部分に切り込みを入れて芯を取ります。切り口を湿らせたキッチンペーパーで覆いラップで包むと、より長持ちします

おすすめの食べ方

白菜は部位によって使い分けるとよりおいしく食べることができます。

外側の緑色の外葉は、ほのかな苦みがあり繊維が太くて硬いので、炒め物向き。内側の緑が残る部分はシャキシャキとした食感と、甘みと苦みのバランスが良いのが特徴で、鍋物に向いています。そして一番内側の黄色みがかった部分はやわらかく甘みがあり、煮物や漬物、生食に向いています。

塩もみ白菜

白菜1/4個を横向きで細切りにし塩小さじ1/2をまぶしておきます。出てきた水分ごと絞らず保存。冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。

そのまま副菜としてもOKですし、昆布やニンジンなど、彩りよくほかの食材を混ぜても◎。餃子の具の下ごしらえにもなるので常備菜としても便利な一品です。

冷凍白菜のお味噌汁

葉もの野菜が苦手の娘ですが、スープやお味噌汁に冷凍のクタクタ白菜を入れるとよく食べてくれます。

白菜は野菜室で場所をとるのが難点ですが、2～3日で使う分を残し、余った分は冷凍保存しておくと便利です。冷凍するとシャキッとした食感はなくなりクタッとするので、スープや煮物、お鍋の具として活用するなら冷凍のほうが加熱時間の短縮になります。