ジブリ作品に登場する個性的な建造物たち。「どんな風になってるの?」疑問に感じたことはありませんか?ジブリの凄いところは空想だけにとどまらず、実際に再現できる設計になってるんです。細かな図解・ジオラマに興奮が止まらない!

index目次

はじまりはここから。石像の意味は?

展示室入口に置かれた石像(ダルマ)

これは「千と千尋の神隠し」に登場する石像(ダルマ)ですね!千尋たちが道に迷って不思議な町へつながるトンネルに入り込んでしまうシーンで、トンネルの入口に置いてあった石像です。ということは、ここから先は「異世界」というメッセージ?凝っていておもしろい!

こ、ここは、あの場面じゃないか

屋台 模型(千と千尋の神隠し)©2001 Studio Ghibli・NDDTM

ジブリファンならすぐに気づくはず!千尋の両親が美味しそうな料理(神様のために用意された食事だった)を無断で食べたことで豚の姿に変えられてしまった屋台。

あのシーン、ちょっと怖くないですか?人気(ひとけ)がないことを良いことに勝手に食べだす両親、しかもグチャグチャで食い散らかしてまるで獣のよう。両親の変貌ぶりに千尋もおびえていましたよね。

うちの子どもたちもあのシーンは怖いイメージらしく、この屋台の前では「豚に変えられてしまうのではないか」と少しビビり気味でした(笑)。

帽子店 模型(ハウルの動く城)©2004 Studio Ghibli・NDDMT

こちらは私の大好きな作品「ハウルの動く城」のソフィーが働く帽子屋さん。本当にここでソフィーが作業しているみたい!窓の外の風景もきちんと描かれていて可愛いです。

空想でしか存在しないはずの建物たちが現実世界に!

油屋 模型(千と千尋の神隠し)©2001 Studio Ghibli・NDDTM

展示室いっぱいに再現された建物。これは「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」です。千尋が異世界で働くこととなった油屋。

油屋の営業は夜なので、展示室内が夜の設定になると模型の窓に明かりがつき、ガヤガヤと騒がしくなり、千尋の仕事仲間・リンの声も聞こえてきます。いまにも誰かが窓を開けてこちらを覗いてきそうな不思議な感覚。

模型のそばには、油屋の美術ボード・背景画が展示されているので見比べて観察すると、よりおもしろいです。

模型の中をじっくりのぞいてほしい

スラッグ渓谷鉱山 模型(天空の城ラピュタ)©1986 Studio Ghibli

「天空の城ラピュタ」のパズーとシータが初めて出会った場所。映画の中では前半に数分登場するだけの鉱山内部なのに、こんなに細かく設計・再現されています。

これだけでも興奮するのに、ひっそり設けられた小さなのぞき穴をのぞいてみると…。ポムじいさんがパズーとシータに飛行石の光を見せているシーン!

スラッグ渓谷鉱山内部 模型(天空の城ラピュタ)©1986 Studio Ghibli

子どもが「パズーたちがいる!」と、言ってくれなかったら気付かなかったのぞき穴。こういう発見は子どもの方が得意かもしれないですね。

草壁家 模型(となりのトトロ)©1988 Studio Ghibli

こちらは「となりのトトロ」のサツキとメイたちのおうち。開いた窓をのぞいてみると…。

草壁家 模型(となりのトトロ)©1988 Studio Ghibli

あっ!まっくろくろすけ!

ジブリ作品に登場した背景画・美術ボードなどの展示数が惜しみない!


展覧会ではジブリの出発点「風の谷のナウシカ」から「思い出のマーニー」まで、作品に登場する建造物の背景画や美術ボードなどの制作資料が惜しみなく展示されていて、とても満足&贅沢な展示会です。

ハウルの動く城©2004 Studio Ghibli・NDDMT

私がジブリ作品の中で一番大好きな「ハウルの動く城」。こんなに細くて小さな4本足で動く城なんて空想の世界でしか実現できない!と思っていたけれど、膨大なお金があれば構造的には成り立つ設計になってるんですって!

宮崎駿さんが生み出す建造物たちの設計図には細かく設定が書き込まれていて、素人の私も見入ってしまいます。

魔女の宅急便©1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

ジブリファンの夫がもっとも感嘆したのは「天空の城ラピュタ」の構造図。このシーンはどこの場所で起こったのか、映画の内容を思い出しながら見ていくと、ものすごくワクワクしますよね。

天空の城ラピュタ©1986 Studio Ghibli

大阪会場限定グッズもありますよ~

展覧会鑑賞後のお買い物、楽しいです!大阪会場でしか手に入れられない限定グッズもあるので要チェックですね。ショップへの入場は出入り自由で、「やっぱりアレ欲しい!」と、なっても買いに戻ってこられるのはうれしい。

フォトスポットはこちらにあります

展示室内は残念ながら撮影禁止。でも記念写真撮りたいですよね。オススメのフォトスポットを紹介します。

①ショップ入口に描かれた油屋とカオナシのパネル

②あべのハルカス近鉄本店2階に設置された草壁家の風景画と中トトロ・小トトロ

施設情報(アクセス・サービスなど)

公式サイト ジブリの立体建造物展 部分を見れば、全体が見える。
※最新の情報はこちらでご確認を
開催期間 2017年12月2日(土)~2018年2月5日(月)※休館日あり
開催場所 あべのハルカス美術館
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
入館料 一般:1500円、高校・大学生:1100円、小・中学生:500円
おすすめ年齢 4歳~大人
駐車場 無し ※近隣にコインパーキングあり
サービス 館内バリアフリー※展示室内はトイレ無し

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
さいかなさん

フルタイムで働くママ。仕事もバリバリこなしたい!でも家庭も大事にしたい!何を優先すべきか日々模索中。趣味はおでかけ。ヒマさえあれば、旅行ガイドブック読んで脳内トリップ!

さいかなさんの記事一覧 v-right