旬のバジルで自家製バジルソースを作ってみませんか。フードスタイリストの田村佳奈子さんに、緑の色鮮やかな「バジルソース」の作り方と、「バジルソース」を使ってできる即席メニューのレシピを教えてもらいました。

バジルはパスタやピザなどイタリア料理でおなじみのハーブ。旬は7~9月で、生のバジルは香りが強く、甘みとスパイシーさがあります。

バジルの香りにはリラックスしたり、集中力を高めたりする効果や、食欲を促し、胃腸の働きをよくする効果があると言われています。ビタミンやカルシウム、鉄、マグネシウムなど栄養豊富で、特に多く含まれているのがβカロテン。βカロテンは、粘膜の健康維持、免疫の活性化、視力低下の抑制など、うれしい作用がいっぱい。油に溶けると体に吸収されやすくなるので、オリーブオイルやチーズと一緒に食べるのがオススメです。

そこでおすすめなのが「バジルソース」
まさにオリーブオイル、チーズをたっぷり使います。バジルには独特のクセがあるので、子どもはあまり好きではないのでは…と思っていましたが、3歳の娘に試しにバジルパスタを食べさせてみたところ、とても気に入り、月1~2回このソースを作っています。家庭菜園でバジルを育てることも検討中! バジルソースは冷蔵庫で1週間~10日、冷凍庫で1カ月ほど保存が可能ですよ。

バジルソースのアレンジ

バジルソースはパスタに和えるだけではもったいない!さまざまなアレンジが楽しめます。

他の調味料に加えるとガラリとイメージが変わりますよ。しょうゆや味噌と合わせて和風に、ナンプラーに合わせればタイ料理風に。

我が家で人気のアレンジ3大メニューはこちら。
「オクラのバジルソース和え」
「レンジで蒸し鶏のバジル味噌ソース」
「海老とトマトのバジルクリームグラタン」

今回は基本の「バジルソース」と、すぐに作れる簡単「オクラのバジルソース和え」をご紹介します。

バジルソース

材料(作りやすい分量)

  • バジルの葉…40g
  • 松の実…20g
  • ニンニク…1かけ
  • 粉チーズ…20g
  • 塩…2~3つまみ
  • オリーブオイル…100ml

作り方

  1. バジルはサッと洗って水気をきり、茎の部分を取り除き葉だけにする
  2. 松の実はフライパンで煎り、香ばしい香りが立ったら火からおろし粗熱を取る
  3. すべての材料をミキサーに入れて撹拌(かくはん)する
  4. 保存容器に詰める
  5. オクラのバジルソース和え

    材料(2~3人分)

    • オクラ…4~6本
    • バジルソース…大さじ2

    作り方

    1. オクラは塩をまぶして全体をこすり、表面のうぶ毛を取り除き、さっと流水で洗う
    2. フライパンにお湯を沸かし、塩(小さじ1)、オクラを入れて3分ゆで、ザルにあげる
    3. オクラを乱切りにし、バジルソースを和える

    ※シャキッと食感を残す場合、ゆでる時間は1分半でOKですが、こどもも食べる場合はやわらかめに、ちょっと長めの3分がおすすめです

3歳の娘は、オクラにしょうゆをかけるより、バジルソース和えのほうが好きです。
きゅうりや枝豆を加えても美味しいですよ!

注意点

離乳食が始まったばかりの子どもは、消化器官が未熟なことから、バジルはアレルギーを誘発してしまう可能性があり、控えたほうがよいと言われています。離乳食が完了してから、様子を見ながら与えてみてくださいね。

次回は残り2つのレシピ、「レンジで蒸し鶏のバジル味噌ソース」と「海老とトマトのバジルクリームグラタン」を紹介します!

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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