今回は水性の絵の具と障子紙を使った簡単な染め紙遊びを紹介します。準備に少し手間がかかりますが、工作好きの子どもにとっても人気の活動です。ちょっとした加減で染め具合が変わるので、色の変化や模様を楽しめます。ぜひ試してみてください!

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2歳半からの色遊び「染め紙」

対象年齢 2歳半から
絵の具を使うので汚れてもよい服装で行ってください。エプロンをするのもいいと思います。新聞紙などで机の汚れ対策もしっかりと。

活動のねらい

この活動によって子どもは次のような体験をします。

  • 紙を染める
  • 色を混ぜて楽しむ
  • 指先の運動

絵の具に障子紙を浸して、色に染まっていく様子を見るのは新鮮な体験です。やり方が分かれば子どもが自分で次々と染めて楽しむでしょう。指先が汚れたら拭けるように、手拭きを用意しておくと便利です。

用意するもの

  • 障子紙
    障子紙はホームセンターなどで購入できます。今回私が使った障子紙はこちらです。
    *最近では強度を増すためにパルプにポリエステルを混ぜているものが主流になっていますが、なるべくポリエステルの混合比率が少ないものの方が染め紙に向いています

  • 水性の絵の具
    好きな色で構いませんが、明るい色の方が鮮やかな仕上がりになります。色を混ぜて混色を作るのにも向いています。
  • 絵の具を入れる容器
  • 絵筆
  • 手拭きタオル(絵の具で汚れてもよいものを使ってください)

準備をしよう

障子紙を適当な大きさにカットします。今回は15cm程度の正方形になるように切りました。

障子紙を折りたたみます。障子紙はザラザラした面とツルツルの面がありますので、ザラザラを外側になるようにします。4つ折りにしました。

紙の中央を頂点にして三角に折ります。

中央部分が持ち手になるように折りたたみました。

同じように折って、たくさん作っておきましょう。

紙を染める前に水で濡らし、絞っておきます。

絵の具を皿に取り、水を入れます。水は多く入れすぎず、なるべく色が濃いめになるように調節してください。

これで準備完了です!

やってみよう!

  1. 好きな色の絵の具で紙を染めます。まるまる1枚を1色で染めても構いませんが、他の色を混ぜると楽しいので紙を少しずつ染めるのがおすすめです。子どもの好みに合わせて、色の組み合わせを試してみてください。

    黄と赤を混ぜて染めてみました。

  2. どんな色に染めあがったか、紙を広げてみてください。新聞紙などの上でしばらく乾かしましょう。(色がわかりやすいように白い紙を敷いていますが、新聞紙のみで大丈夫です)
  3. 紙を少し乾かしてから、さらに別の色の絵の具を垂らしてみました。指でちょんちょんとつけました。
  4. たくさん染めました。いろんな色、いろんな模様ができました。
  5. 乾いたら好きな形にカットして作品にしてみましょう。今回は花火に見立てて、丸くカットしましたが、星や花の形に切ってもかわいいですね。

「染め紙」でいろいろな作品を作ってみよう

花火模様のうちわ

黒の厚紙をうちわの形に切って、染め紙を貼り付けてみます。

持ち手の部分は工作用に販売されているアイス棒を活用しましたが、家にある割り箸などでも代用できると思います。

花火模様のうちわのできあがりです!シールやラメで飾り付けてみました。

アサガオの花

アサガオの花に見立ててみました。ハガキに貼って夏の絵手紙にしてもかわいいですね。

他にもてるてる坊主やキャンディなど、立体に成形してもよいかもしれません。あるいは封筒のようにしてポチ袋にしてもよさそう!「染め紙」はアイデア次第でいろいろな作品になります。ぜひ親子で試してみてください。

この記事を書いたライター

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堀田はるなさん

モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員、保育士。アパレル業界、eコマース、金融など様々な業種でのマーケティング業務を経験後、教育の道へ転身。日本モンテッソーリ協会承認モンテッソーリ教員免許取得。著作「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」。

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