/ 2024.01.15

2019年にアイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、女性ファション誌のモデル等で活躍している衛藤美彩さん。現在は1児のママとなり、絶賛子育て奮闘中の衛藤さんの連載コラム「衛藤美彩の子育てDays」。今回のテーマは「母だって欲張っていい!」

欲張っていい!

私には7つ歳の離れた弟がいて、私が高校生くらいの頃から、母は「子育ては楽しいよ!」と話してくれていました。その影響で、私は将来の結婚願望や子どもを持ちたいと強く思うようになりました。そして幼い頃から夢だった、妻になり母になり、今は大切な家族に囲まれて毎日幸せを実感しながら生活しています。

でも最初からそうではありませんでした。息子が生後半年になるくらいまでは「私はもう自分1人の人生ではないし、いろいろなことを諦めないといけないのだな」と自己犠牲の気持ちでいっぱいでした。毎日毎日息子のオムツを変えて、睡眠不足で、これまでの世界と180度変わり、二度と自分の時間は持てないのだと絶望感に襲われた時期もありました。

キラキラと夢を追って充実した生活を送っている人をSNSで見かけると、モヤモヤして涙が止まらない時期もありました。自分で選んだ道なのに、選ばなかった反対の道を眺めている。私は夫と息子に捧げる人生を歩んでいる、そんな気持ちでした。

自分のやりたいことは諦めたくない

でも少しずつ少しずつ、このままじゃだめだ!と前を向くようになり、私は妻になっても母になっても“自分のやりたいことは諦めたくない”という気持ちが湧いてきました。

社会の仕組みは今すぐには変えることは難しいし、誰かのせいにしても現実問題が変わるわけじゃない。だったら自分の考え方を変えた方がいい。自分のなりたい、憧れる生活を送っている人の考え方のまねをした方がいい。私はそう考えて、プラスの情報を取りに行って、自分の目的に対してマイナスな情報は入れないようにしました。他人を土足で自分の家に招かないように。

考え方のトレーニングをして、どうやったらできるか?の可能思考で、自分がやりたい!と思ったことは全部かなえたっていいんだ、母だから諦めなきゃいけない、ではなく「母だからこそ!」。そんな気持ちで今は何でもチャレンジしています。

そのためにシッターさんに頼ったり、母に頼ったり、夫に頼ったり、行政サービスや施設に頼ったり、とにかく何でも1人でやろうとしない。それは人の力を借りるということも、才能であり技術だと知ったからです。

自分のやりたいことが家族や夫・周りに納得されないのだとしたら、どうしたら応援してもらえる自分になるか?どう関わったらYESと言ってもらえるか?を考えることもとても大切です。

“応援される人”を目指して

私はアイドルを卒業した今でも、1日1人、私のファンを増やすぞと思って生活しています。それはコンビニの店員さんでもタクシーの運転手さんでも、道ゆく人でも。笑顔であいさつをするなど、日々そうやって過ごすことで運の貯金がつくような気もするし、“応援される人”の土台が根付くような気がするんです。

それは美彩さんだからでは?と思われるかもしれませんが、私の周りで夢をかなえている人は皆、ファンを作るのが本当に上手ですよ!そして皆、素直です。これからも、周りへの感謝の気持ちを忘れずに、大切な人や大切なことを、大切にする生き方を貫いていきたいです。

そして辛いときは『母だからこそ!』の前向きな精神で、やりたいことは全部一緒にチャレンジしていきましょう!

Profile

衛藤美彩

えとうみさ 1993年1月4日生まれ。大分県出身。2011年に「乃木坂46」の1期生オーディションに合格。2019年に同グループを卒業し、現在はモデルとしても活躍。2022年1月に第1子となる男の子を出産。夫はプロ野球の源田壮亮選手
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