子どもの「だって、○○なんだもん」に手を焼くことはありませんか?そんなとき、言い訳したことを叱るのではなく、まずは子どもの話に耳を傾けてみましょう。今回は、子どもが言い訳することを習慣化しないようにするための対応法を紹介します。

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子どもが言い訳をする理由

「なんでこんなことするの?」「何回言ったらわかるの!」と子どもを叱ると、「だって、○○なんだもん」と言い訳することってありますよね。そんなとき、ちゃんとやってほしくて「言い訳しないの!」とさらに叱ってしまうことはありませんか?

親はちゃんとやってほしくてそのような声かけをするのですが、叱りすぎると言い訳がクセになってしまうのではと心配になりますよね。では、子どもはなぜ言い訳をするのでしょうか?

自分を守りたい

「なんで」「どうして」と叱られると、子どもは責められたように感じます。そうすると、防衛本能が働いて自分を守ろうとするので、言い訳をしたり、間違いを認めたくなくなるのです。

嫌われたくない

大好きな親に嫌われてしまうのは、子どもにとってつらいこと。「自分は悪くない」「自分はそんな子じゃない」と感じて言い訳をします。

言い訳の上手な対応法

言い訳することを習慣にしないようにするには、言い訳したことを叱るのではなく、言い訳をしなくていい環境を作ることがポイントです。次のように少しずつ進めていきましょう。

1.まずは耳を傾ける

たとえば片づけをしたときに、「ミニカーはそっちじゃなくてこっちでしょ」と指摘をすると、「だってこっちだと思ったんだもん」と言い訳をすることがありますよね。子どもがいつも「だって」と言いがちなら、まずは「そっか、そっちだと思ったんだね」と子どもの話に耳を傾けてみましょう。指摘されなければ言い訳も減っていきます。

2.間違いに気づかせる

耳を傾けて受け止めたら、「いつもお片づけありがとね。あれ、ミニカーってどこに入れるんだっけ?」と質問をしてみましょう。人は質問をされると答えを探そうと考え始めます。これによって、自分で気づいて修正することができるようになります。

3.親も同じだと伝えて安心させる

さらに、「ママも間違えちゃったことあるなぁ。ママと○○ちゃんは似てるね」と親も同じであることを伝えてあげると、「へぇ、ママも同じように間違えたことあるんだ」と子どもは安心することができます。

子どもの言い訳が多いなと感じたら、指摘をするのではなく、まずは子どもの話に耳を傾けてみましょう。言い訳を減らすには、言い訳をしなくてよい環境づくりをすることが大切です。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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