上の子が下の子に意地悪をしたり手を出したりすることってありますよね。そんなとき「なんでそんなことをするの!」とつい厳しく叱ってしまいませんか。上の子が下の子にやさしくなってもらうにはどうしたらよいのでしょうか。親の対応方法を紹介します。

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なぜ上の子は下の子に意地悪をするのか?

それは、下の子が生まれたことで下の子に注目が集まり、自分よりも下の子の方が愛されているように感じてしまうから。下の子はまだ小さいので何か失敗をしても大目に見てもらえるし、ちょっと歩いたり、しゃべったりするだけでほめてもらえるのに、自分はなんだか叱られてばかり。これでは上の子はおもしろくないですよね。

では、上の子が下の子にやさしくなってもらうにはどうしたらよいのでしょうか。

親が「当たり前」のメガネを外そう

上の子はできて「当たり前」と思われがち。歯をみがいても、着がえをしても、できて「当たり前」なので注目してもらえません。ひとりでできるようになったことがたくさんあっても、成長をほめられる機会も少ないのでだんだん自信がなくなり、自分の存在価値が感じられなくなってしまうこともあります。まずは、親がこの「当たり前」のメガネを外してみましょう。

上の子ができていることを認めてあげる

「当たり前」のメガネを外すことができたら、上の子についていろいろなことが見えてきます。今までできて「当たり前」と思っていたことが、実はその子が成長してできるようになったことだと気づけるようになります。

その子のちょっとした成長が見えるようになったら、今できていることを認めてあげましょう。たとえば、「〇〇くん、歯みがき上手になったね」「〇〇ちゃん、お着替え早くできるようになったね」と言葉にして伝えます。

これだけで子どもは、「ママはボクのことを気にかけてくれている」「ちゃんと見てくれている」と感じて心が満たされていきます。そして、ここで名前も一緒に言ってあげることがポイント。上の子は「自分のことだ」「ボクはママに愛されている」と実感することができるのです。

上の子はやきもちからどうしても下の子に意地悪をしてしまいがちですが、親から認められ、愛されていると感じることができれば、心が満たされて、次第に下の子にもやさしくすることができるようになっていきますよ。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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