物が増えて部屋が散らかっていることで、モヤモヤ・イライラしていませんか?そんな時は、断捨離で部屋も心もスッキリさせましょう!今回はクローゼットの断捨離を例に、断捨離のやり方とコツを紹介します。いつからでもどこからでも始められますよ。

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断捨離とは?

「断捨離」は、もともとヨガの行法である「断行」「捨行」「離行」からきた言葉で、ただ物を捨てるということではなく、物を手放し、物への執着心を手放していくことで、部屋も心も身軽にするための片付け術です。今回はクローゼットの断捨離を例に、断捨離の流れを紹介したいと思います。

作業の進め方

断捨離の作業の流れは、整理整頓の基本的な手順とほとんど同じです。その過程で、物と自分との関わり方を見直し、自分にとって不要な物を手放していきます。ひとつひとつの物と向き合うのはなかなかに骨の折れる作業です。一気に全てやろうとせず、場所ごとや物の種類ごとなどに分けて、少しずつ進めていきましょう。

1.物の全量を把握する

まずは、クローゼットの中の物をすべて出し、自分が持っている物の全量を把握します。トップス・ボトムスなど種類ごとや、春夏物・秋冬物などおおまかにジャンル分けして置くようにすると、ジャンルごとの物量がわかりますし、その後の作業もやりやすくなります。

2.要不要を判断する

すべて出したら、それぞれの物について、今の自分にとって必要か不要かを判断していきます。要不要を判断する基準の中で最もわかりやすい例は、

  • 必要…今使っている物、今後必ず使う物
  • 不要…壊れている物、使っていない物

です。ただ、これだけですべての物について決断するのは難しく、おそらく必ずと言っていいほど葛藤が生じるでしょう。「使っていないけど、まだキレイだし…」「今は使わないけど、いつか使うかもしれないから…」と、あまり使っていない感じのする物(実際は全く使っていない物も含む)で悩むことが多いです。

この断捨離の作業自体が、自分自身の「物を所有すること」に対する基準を明確にしていくことでもあるので、自分が納得のいく判断基準で取捨選択していくことが大切です。「物の状態がどうか」ではなく、「今の自分に合うか合わないか」「今の自分が心地よいか否か」など、「自分がどうか」という目線で物と向き合ってみてください。「残す言い訳」ではなく「今これが自分に必要な理由」がある物を手元に残していきましょう。

逆に、今まであまり使ってこなかった物は、どうして使っていなかったのでしょうか?「サイズが少し合っていない」「着心地があまり良くない」「着るのがちょっと面倒」「着てみると何か違う感じがする」などのちょっとした違和感が、そのアイテムを敬遠する原因になっているかもしれません。そういった自分の感覚を見逃さずに、要不要を判断する手がかりにしてみてください。

3.必要な物を収納する

要不要の仕分けが終わったら、残すと決めた物をクローゼットに戻していきます。このとき、今使っている物や使用頻度の高い物から取り出しやすい位置に戻していくようにすると、今後も使いやすいクローゼットになりますよ。

4.不要な物を処分する

不要な物は、「捨てる」「譲る」「売る」など処分する方法別に分けておきます。処分方法によって手元から完全に離れるまでにかかる時間や労力が違うので、自分に合った方法で手放しましょう。

わが家の場合は、まだ着られそうなものは一旦まとめてリサイクルショップに売りに行きます。自分の中では既に手放した物ですが、少しでも値が付けば嬉しいですし、値が付かなかったものはスパッと捨てることができるようになるからです。

断捨離で迷った時は?

迷ったら使ってみる

迷う物は、まず使ってみましょう。服の場合は試しに着てみます。アウターやワンピースはアイテム単体でも判断できますが、トップスやボトムスは単体では判断しにくいことがあるので、「これに合わせるトップス/ボトムスは?」とコーデを組みながらやってみるのも手です。良い感じのコーデがパッと1つ以上思いつくでしょうか?そのコーデは今の自分が着たくなるものですか?実際に着てみると、アイテムだけ見ているよりも判断しやすくなります。

メリット・デメリットを考えてみる

手放した時のメリット・デメリットを考えてみるのもいいでしょう。メリットは、例えば「クローゼットがスッキリする」「自分のお気に入りの服だけが残るので服が選びやすい」など。デメリットは「処分したことを後悔するかもしれない」という懸念が残ることでしょうか。時間的・経済的・精神的なメリットがデメリットを上回ると感じれば手放す選択をしやすくなると思いますし、後悔するかもしれない物は、一旦保留にしておくという手もあります。

保留の物は別の場所でまとめて、1カ月後・半年後・1年後など期限を決めて見返すようにするといいでしょう。その状態で1年経ったらもう不要、と判断してもよいかもしれません。

必要な数を考えてみる

言わずもがな、自分の体は1つですし、1年は365日です。毎日違う服を着るなら365コーデ分の服が必要ですが、同じ服を年2回着るならその半分の182コーデ、年4回ならさらにその半分の91コーデ、年8回なら46コーデ分の服があればいい、ということになります。同じアイテムを着まわせばさらに少ないアイテム数でコーデを増やすこともできますし、お気に入りの同じコーデを複数セット用意する、という人もいるでしょう。洗濯頻度等も考慮しつつ、「同じ服を年に何回着るか」という観点から必要な服の量を考えてみるのも1つの方法です。

また、「1シーズンに何コーデ必要か」という観点から考えてみることもできます。ミニマリストになって最低枚数で着まわすことを考えるか、季節ごとに色々なコーディネートを楽しみたいかは人それぞれで、それによって必要な服の枚数は変わります。理想のライフスタイルに合わせて、自分に必要な数を計算してみてください。

断捨離を行う際の注意点

買い直せないものは慎重に!

断捨離を進めていく中で、いわゆる「断捨離ハイ」になって何でも捨ててしまえる気分になることがあります。それが本心なら問題ないのですが、一時的な感情だった場合、買い直せない物は取り返しがつかなくなります。思い出の品などは特に、冷静に判断をしましょう。

家族の物を本人の許可なく断捨離しない!

断捨離はあくまで自分の持ち物に対して行うものです。家全体の物を断捨離したいときは、家族みんなで取り組みましょう。

どこからでも始めてみよう!

断捨離を進め、物への執着心を手放していくにつれて、むやみに家の中に物を入れないようになってきます。家に入ってこなければ、将来また「捨てる」ということをしなくてよくなるので、だんだんと物にとらわれない、身軽な自分に変わっていくのが感じられると思います。

始める場所はどこからでもかまいません。興味がある人は、ぜひ始めてみてくださいね。

この記事を書いたライター

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ぽりこさん

整理収納アドバイザー。小4男子と中1女子の二児の母。整理・収納・インテリアとお絵かきが趣味です。暮らしやすい家をめざして日々奮闘中!

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