2018.01.27
「家計の全体像」を把握できていないために起こる、漠然とした不安。使途不明金の解決方法をファイナンシャル・プランナーがお答えします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 370,000円
- ママ
- 230,000円
- 児童手当(3人分)
- 35,000円
- 月間支出 *2
-
- 住居費(固定資産税のみ)
- 12,000円
- 食費
- 45,000円
- 水道・光熱費
- 21,500円
- 保育・教育費(習い事含む)
- 42,000円
- 通信費(インターネット・携帯電話)
- 18,000円
- 車費
- 56,000円
保険料
- パパ・ママの死亡保険
- 0円
- パパ・ママの医療保険 *1
- 0円
- パパ・ママのガン保険
- 0円
- パパのお小遣い
- 79,000円
- ママのお小遣い
- 62,000円
- 趣味・レジャー費
- 25,000円
- 貯蓄
- 200,000円
- その他(消耗品代、子ども用品代など)
- 48,000円
- ボーナス時収入
-
- 手取り・年間
- 200,000円
- ボーナス時支出
-
- 年間
- 0円
- 現在の資産
-
- 貯蓄
- 22,000,000円
*1 ミニアドバイス「パパ・ママの医療保険」
医療保険は入院日額5000円でOK。全く入っていないと後悔する場合も。今40代なら、終身払いの掛け捨てがお薦め。入院歴があると保険を選べなくなるので早めに加入しましょう。
*2 ミニアドバイス「アプリを使った家計管理」
家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」を使用とのこと、いいですね。家計簿アプリは家計簿記入が面倒という人にもお薦め。銀行口座やカードの引き落としと連動でき、レシートは撮影するだけで反映されます。
advice 1保険はパパもママも入っておくべし
パパの死亡保険を考えているとのことですが、共働き夫婦ならパパママ2人とも加入を。もしもの場合、片方が育児と仕事の両方をするのは、かなり大変。少しでも足しがあれば気が楽です。
お薦めは「収入保障保険」。これは死亡した場合に、毎月決まった金額がもらえるもの。例えば3000万円をもらうにしても一括ではなく、毎月定額が支払われるのは助かります。掛け金は、通常の死亡保険よりもかなりお得です。
advice 2お薦めはNISAで 投資信託を運用
運用なら、NISAを使った投資信託はいかがでしょうか。投資信託とは「大勢の投資家から資金を集めていろんな投資先にまとめて投資する仕組み」で、1万円以下からスタートできるもの。
NISAは「少額投資非課税制度」のことで、投資で得た利益に一定額まで税金がかからない制度。国内外の株や債券を、自分が決めた投資の割合内で証券会社が運用してくれる「バランスファンド」からまずは投資信託を始めてみては。
死亡・医療保険加入を見直し!
支出 | Before | After |
---|---|---|
パパ・ママの死亡保険 | 0円 | (プラス7,000円)→ 7,000円 |
パパ・ママの医療保険 | 0円 | (プラス5,000円)→ 5,000円 |
パパ・ママのガン保険 | 0円 | (プラス6,000円)→ 6,000円 |
result教育費貯蓄はNISAと投資信託で賢く運用!
家計管理に関してはよくできていますね!ただ、必要な保険には加入しておきましょう。収入保障保険と医療保険、ガン保険を全部つけても、40歳終身払いなら2人合わせて約1万8000円で収まりそう。
また、大学の教育費は文系か理系かで異なりますが、文系なら一人300万円、理系なら500万円はキャッシュでためておく必要があります。NISAを利用した投資信託などで、賢くためましょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。
※この記事は、2018年1月発行の「ぎゅって 2月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko