「ぎゅって」に寄せられたスマホに関する質問で、特に多かったのが「目・視力に対する不安」の声。そこで、「スマホは、子どもの目に対してどんな影響があるのか」を、国立成育医療研究センター眼科の仁科幸子さんに聞きました。

お話を聞いたのは

仁科幸子さん( 国立成育医療研究センター 眼科 )

1989年慶應義塾大学医学部卒業。1994年国立小児病院、2002年国立成育医療センター眼科に勤務。小児眼疾患の診療と研究に取り組む。日本小児眼科学会理事。日本弱視斜視学会常務理事。

スマホが目に与える影響とは?

スマホは目に負荷がかかるので、2歳までは使用を避けるのがベストです。0~3歳は特に目の機能が育つ大事な時期。近くばかり見ていると調節(焦点を合わせる機能)、両眼視(両目で立体的に見る機能)、眼球運動を損なう可能性も。アメリカ小児学会でも1歳半まではスマホ使用を制限するようにと指示しています。

もしスマホを使用するなら

2歳以降であれば「特定の動画を1本だけ」などと事前に決めておき、時間も5分程度くらいの短時間にしたいですね。電車や車、ベビーカーなど、揺れ動いている状況でスマホを見せることは、特に子どもの目には負担が大きく、おすすめできません。

見る時の姿勢と注意点

きちんと座って、スマホを目から30cmは離すようにし、短時間の使用にしましょう。6歳までは目の機能が出来上がっていないので、負荷がかかると影響を受けやすく、斜視を引き起こす可能性もあります。ママが子どものスマホ使用を管理してあげてくださいね。

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