時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「模倣期」について。

子どもは「本物」で遊びたい!模倣期の学び

前回は非認知能力を育む「ガラクタ遊び」をご紹介しました。今回はもう1つのキーワード「本物」についてです。

モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」をする分野があり、そこで準備する教具は、縫い刺しやアイロンなど「子どもの手で扱えるサイズの本物」で揃えます。

例えば、色とりどりのおままごと道具、マジックテープで切り離せる野菜、プラスティックのねじ回しなど、子どもにとって魅力的なおもちゃでも「本物」の魅力にはかないません。大人の持っている鍵や、使っている調理器具を触りたがるのはなぜでしょう?

子どもは「1人で出来るようになりたい!」という自立への強い欲求によって、周囲の大人からありとあらゆるものを見て真似します。幼児では特にそれが顕著で「模倣期」と呼ばれています。

ノック式のボールペンの芯を出していたずら書き、一体誰が教えたのでしょう?包丁のおもちゃを握って切るしぐさ…。知らない内におままごとの中でやっていますね。

模倣期に入ったら、ぜひ本物をたくさん扱わせて、1人で出来ることを増やしてあげて下さい

お家でできる子どもの「お仕事」

お鍋、おたま、ボール、ざるに、マカロニやお豆を入れてあげるとすくったり移したり、テーブルナイフなら手が切れないので、ゆでた野菜を切るのにぴったり、泡立て器やマッシャーも小さなサイズの物が100円ショップで購入できます。

お風呂では、無添加の石鹸と小さく切ったスポンジでお掃除をして、洗濯板で自分のハンカチをごしごし洗いましょう。浴槽ではメジャーカップやスポイトで水遊び、ゴミすくいネットも1人で出来ますね。一輪挿しにお花を生けるのは楽しいですし、床を拭く紙ワイパーも得意です。

モンテッソーリ教育はこういった活動を「お仕事」と呼びます。大人の仕事はお金や社会的立場を得るため、子どもの仕事は自立するためにすること、という意味だと言われています。

最近少し気になるのは、不器用な幼児さんが多いこと。タブレット頼りでバーチャルの経験が増えて来ている影響かな、と個人的に不安を感じています。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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