2018.05.28
パパの金銭感覚が産前と変わらず、貯蓄ができない…。転職による収入減や住宅購入に向けた家計の悩みをファイナンシャル・プランナーが解決します。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 280,000円
- ママ
- 200,000円
- (ママ※転職後)
- (150,000円)
- 月間支出
-
- 住居費(家賃)
- 126,000円
- 食費
- 40,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 保育・教育費(習い事含む)
- 31,000円
- 通信費(インターネット・携帯電話)*1
- 28,000円
- 保険料(学資保険を含む)
- 19,000円
- パパのお小遣い(ランチ代を含む)
- 20,000円
- ママのお小遣い(ランチ代を含む)
- 50,000円
- 貯蓄*2
- 30,000円
- 住宅資金積立
- 50,000円
- その他(日用品代など)
- 116,000円
- ボーナス時収入
-
- 手取り・年間
- 400,000円
- ボーナス時支出
-
- 帰省費用(年4回)
- 180,000円
- 貯蓄(年間)
- 200,000円
- 現在の資産
-
- 貯蓄
- 4,000,000円
*1 ミニアドバイス「通信費」
現在、支出の2/3が固定費となっていますが、最大でも60%以内に収めたいところ。パパの住宅補助6万円が2年後に終わるので、携帯電話を格安スマホに替えるなど、支出を抑える工夫をしましょう。
*2 ミニアドバイス「貯蓄」
ママの収入から毎月ためている3万円は老後資金や教育費として継続を。今後、パパの昇給や保育料の減額があったら、半分を貯蓄、半分を自由に使えるお金にすることでモチベーションも維持できますよ。
advice 1ネット通販の使途不明金をしっかり把握!
パパがネット通販で生活必需品と趣味用品を頻繁に購入していますが、ママは明細を把握できておらず、月11万6000円が使途不明の支出となっています。
まずは、予算を決めること。生活必需品は家族用のアカウントを別途作り、費用を見える化。ママは弁当作りを再開したり、外食を減らしたりすることで9000円を節約。パパのお小遣いは4万5000円に増やし、趣味費用はその範囲内で、やりくりしてもらいましょう。
advice 2住宅購入資金は手取り年収ほどの頭金が目安
住宅ローンの頭金は手取り年収ぐらいを目安にしたいので、M・Tさんの場合600万円はためておきたいところ。現在の貯蓄から200万円を充て、残り400万円を約5年間でためることを目標にしてみては。
パパの収入から月々5万円×12カ月=60万円にボーナスから捻出する20万円を合わせて、年間80万円がためられます。住宅ローンは手取り年収の4倍を目安。3000万円代前半の物件購入が現実的になりますよ。
食費・通信費・お小遣い・住宅資金積立・その他支出を見直し!
支出 | Before | After |
---|---|---|
食費 | 40,000円 | (マイナス4,000円)→ 36,000円 |
通信費 | 28,000円 | (マイナス20,000円)→ 8,000円 |
パパのお小遣い | 20,000円 | (プラス25,000円)→ 45,000円 |
ママのお小遣い | 50,000円 | (マイナス5,000円)→ 45,000円 |
住宅資金積立 | 0円 | (プラス50,000円)→ 50,000円 |
その他(日用品代など) | 116,000円 | (マイナス96,000円)→ 20,000円 |
result目標を数字で明確にして、ためる仕組みづくりを
日々忙しい共働き家庭は、日用必需品に紛れて趣味・娯楽費を自由に使ってしまいがち。貯蓄できない悩みを持ったときは、「今後の教育費はいくら必要か」「住宅購入の頭金としていつまでにどれだけ必要か」など、できるだけ数字で目標を明確にし、夫婦で話し合うといいでしょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
-
女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。
※この記事は、2018年5月発行の「ぎゅって 6月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko