パパの金銭感覚が産前と変わらず、貯蓄ができない…。転職による収入減や住宅購入に向けた家計の悩みをファイナンシャル・プランナーが解決します。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
280,000円
ママ
200,000円
(ママ※転職後)
(150,000円)
月間支出
住居費(家賃)
126,000円
食費
40,000円
水道・光熱費
20,000円
保育・教育費(習い事含む)
31,000円
通信費(インターネット・携帯電話)*1
28,000円
保険料(学資保険を含む)
19,000円
パパのお小遣い(ランチ代を含む)
20,000円
ママのお小遣い(ランチ代を含む)
50,000円
貯蓄*2
30,000円
住宅資金積立
50,000円
その他(日用品代など)
116,000円
ボーナス時収入
手取り・年間
400,000円
ボーナス時支出
 

帰省費用(年4回)
180,000円
貯蓄(年間)
200,000円
現在の資産
貯蓄
4,000,000円

*1 ミニアドバイス「通信費」

現在、支出の2/3が固定費となっていますが、最大でも60%以内に収めたいところ。パパの住宅補助6万円が2年後に終わるので、携帯電話を格安スマホに替えるなど、支出を抑える工夫をしましょう。

*2 ミニアドバイス「貯蓄」

ママの収入から毎月ためている3万円は老後資金や教育費として継続を。今後、パパの昇給や保育料の減額があったら、半分を貯蓄、半分を自由に使えるお金にすることでモチベーションも維持できますよ。

advice 1ネット通販の使途不明金をしっかり把握!

パパがネット通販で生活必需品と趣味用品を頻繁に購入していますが、ママは明細を把握できておらず、月11万6000円が使途不明の支出となっています。

まずは、予算を決めること。生活必需品は家族用のアカウントを別途作り、費用を見える化。ママは弁当作りを再開したり、外食を減らしたりすることで9000円を節約。パパのお小遣いは4万5000円に増やし、趣味費用はその範囲内で、やりくりしてもらいましょう。

advice 2住宅購入資金は手取り年収ほどの頭金が目安

住宅ローンの頭金は手取り年収ぐらいを目安にしたいので、M・Tさんの場合600万円はためておきたいところ。現在の貯蓄から200万円を充て、残り400万円を約5年間でためることを目標にしてみては。

パパの収入から月々5万円×12カ月=60万円にボーナスから捻出する20万円を合わせて、年間80万円がためられます。住宅ローンは手取り年収の4倍を目安。3000万円代前半の物件購入が現実的になりますよ。

食費・通信費・お小遣い・住宅資金積立・その他支出を見直し!

支出 Before After
食費 40,000円 (マイナス4,000円)→ 36,000円
通信費 28,000円 (マイナス20,000円)→ 8,000円
パパのお小遣い 20,000円 (プラス25,000円)→ 45,000円
ママのお小遣い 50,000円 (マイナス5,000円)→ 45,000円
住宅資金積立 0円 (プラス50,000円)→ 50,000円
その他(日用品代など) 116,000円 (マイナス96,000円)→ 20,000円

result目標を数字で明確にして、ためる仕組みづくりを

日々忙しい共働き家庭は、日用必需品に紛れて趣味・娯楽費を自由に使ってしまいがち。貯蓄できない悩みを持ったときは、「今後の教育費はいくら必要か」「住宅購入の頭金としていつまでにどれだけ必要か」など、できるだけ数字で目標を明確にし、夫婦で話し合うといいでしょう。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。

※この記事は、2018年5月発行の「ぎゅって 6月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko