2023.07.15
夫婦で財布をまとめて家計簿もつけているという、しっかり者のパパ。iDeCo(個人型確定拠出年金)や保険の掛け替えを検討中のパパに、お金の専門家がアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 260,000円
- ママ
- 80,000円
- 児童手当
- 15,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 74,200円
- 保育料・教育費
- 20,000円
- 保険料(貯蓄型/ドル建てなど)
- 32,000円
- 保険料(学資、収入保障など)
- 23,000円
- 水道・光熱費
- 22,000円
- 通信費
- 22,500円
- 車費
- 8,000円
- ママのお小遣い
- 10,000円
- パパのお小遣い
- 20,000円
- 食費
- 50,000円
- レジャー費・その他
- 40,000円
- 月間貯蓄
-
- つみたてNISA
- 33,000円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 700,000円
- ボーナス時支出(年間)
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- 旅行・帰省等
- 30,000円
- 臨時お小遣い
- 70,000円
- 固定資産税
- 140,000円
- その他
- 77,000円
- ボーナス時貯蓄(年間)
-
- 普通預金
- 383,000円
- 現在の総貯蓄
-
- 普通預金
- 2,000,000円
- つみたてNISA
- 200,000円
advice 1iDeCoで第2子の保育料減の可能性も
iDeCoは原則引き出せないので無理は禁物。ただし、M.Hさん夫婦は2人目を希望している点で、頑張る価値がありそう。0~2歳の保育料は前年の住民税額で決まるため、2人目を預ける前年からiDeCoで課税所得を減らしておくと保育料が下がる可能性大。自治体の保育料の算定区分を確認しましょう。ちなみに高校の授業料無償化も前年の住民税で判定されます。
advice 2必要な保障額を見極め、解約や払済も選択肢に
保険は掛け捨てに変えるかどうかの前に、「本当に必要か」を考えて。パパが万一のときの遺族年金の目安は、ママと子ども1人なら年140万円ほどあり、団信で住宅ローンもゼロに。でもママが万一のとき、住宅ローンは残ります。本当に必要な保障額を見極めましょう。ドル建ての保険料が重荷なら、円安の間に解約するか、払済にしてスリム化するのも選択肢です。
advice 3ふるさと納税の上限額は専用サイトで試算を
ふるさと納税に影響する可能性があるのは、生命保険料や地震保険料、iDeCo、医療費などの控除。ママの給料が201万6000円未満なら、配偶者控除や配偶者特別控除も使えます。ふるさと納税にいくら使えるかは、勤務先から源泉徴収票を12月に受け取るならそれを、1月になるなら今年分の給与明細を確認して、専用サイトなどで試算しましょう。
resultキャッシュフロー表で全体像を見通し検討を
パパは家計管理や情報収集がしっかりできているので、次は家計のキャッシュフロー表(将来シミュレーション)を作り、長期的な視点で全体像を見通して。保険の変更やママが正社員になるタイミングも、それを見て検討しましょう。ツールは日本FP 協会のHP からダウンロードを(https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/)。
診断してくれたのは
- 前野彩さん( ファイナンシャル・プランナー )
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FPオフィスwill代表。ファイナンシャルプランナー。働く女性や子育て家庭を中心とした相談、講演などを行う。著書に「本気で家計を変えたいあなたへ〈第5版〉」(日本経済新聞出版)他多数。
※この記事は、2022年12月発行の「ぎゅって首都圏版1月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration NIKAIDO Chiharu