2023.06.17
お酒も飲まず、服も買わず、趣味もやめて、いろいろ我慢して工夫しているのに、なぜ貯蓄ができないの…!? 悩むママにお金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ(副業2万円含む)
- 250,000円
- ママ
- 136,000円
- 児童手当
- 15,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 82,700円
- 保育・教育費
(英語教材ローン返済1万3000円含む) - 36,300円
- 保険料
(学資、収入保障、医療、ドル建て終身など) - 51,400円
- 水道・光熱費
- 36,200円
- 通信費(本体分割購入費含む)
- 16,800円
- 車費(ローン返済2万円含む)
- 24,000円
- 食費
- 51,900円
- 日用品
- 100,000円
- ペット代
- 5,300円
- 雑費・その他
- 7,800円
- 月間貯蓄
-
- 貯蓄
- 0円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 376,700円
- ママ
- 130,000円
- ボーナス時支出(年間)
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- 旅行・帰省など
- 60,000円
- 自動車保険
- 37,000円
- 固定資産税
- 84,000円
- ペット(ワクチンなど)
- 34,300円
- 毎月の赤字補填
- 290,000円
- ボーナス時貯蓄(年間)
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- 貯金
- 0円
- 現在の総貯蓄
-
- 普通預金
- 1,600,000円
advice 1スマホ本体代は一括返済。保険も見直して黒字に
貯蓄で月の赤字を補填するのではなく、月の支出を縮小して黒字にすることが重要です。ボーナスはまとまった支出に充てましょう。まず、スマホ本体の残額は一括で支払って。団信保険付きの住宅ローンや社会保険を踏まえると保険が手厚すぎるので必要最低限に見直し、保険料は割安な年払いにしてボーナスから支出を。これで月の支出を縮小できますよ。
advice 23つに分けて支出管理。日用品費の見直しを
支出は3つに分けて管理して。「1週間」は食費、日用品、週末のレジャー費などで、週2万円など(日用品の目安は月1万円まで)と決めてやりくりを。「1カ月」は夫婦のお小遣い。自由に使えるお金がないとストレスが増え、節約には逆効果。金額とお小遣いに含める支出を明確に決めましょう。「1年」はイベント、税金、保険などで、ボーナスから捻出を。
advice 3ローンを増やさないよう、「逆算貯蓄」で備えて
貯蓄は逆算貯蓄を。次の車の買い替えが5年後に200万円なら、200万円÷5年÷12カ月=毎月3.3万円を先取りで貯めましょう。家電も総額をざっくり計算して、仮に70万円で10年おきに買い替えなら、月6000円を今から貯めて準備します。ちなみに、副業の申告漏れは要注意。収入から経費を差し引いた金額「雑所得」が20万円を超えると確定申告が必要です。
result管理方法を変えて、借金体質からの脱却を
最も重要な改善策は、借金体質からの脱却。資産運用にも興味があるそうですが、まずは車や英語教材のローンを返済するほうが、家計には確実にプラスです。日用品や雑費などの中身を見直すと同時に借入がなくなれば、収入的には2 人目も十分に可能です。お金の使い方を改善できるように、頑張ってみてくださいね。
診断してくれたのは
- 前野彩さん( ファイナンシャル・プランナー )
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FPオフィスwill代表。ファイナンシャルプランナー。働く女性や子育て家庭を中心とした相談、講演などを行う。著書に「本気で家計を変えたいあなたへ〈第4版〉」(日本経済新聞出版)他多数。
※この記事は、2022年9月発行の「ぎゅって首都圏版10月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration NIKAIDO Chiharu