子育てに自信のあるママなんてどこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。46回目は「子育て解放日」について。

index目次

理想は分かっていてもできない

どんなに忙しくても、いつもブレないように、ちゃんと感情をコントロールし子どもにも当たらないように、日々様々なことに気をつけなくてはいけない。

そんな事は分かっていても「できない」から困るのです。みんなそれは同じです。

確かにこれらのことがきちんとできていれば素晴らしいのですが、だからといってお母さん自身が苦しくなってしまっては良くありません。

子育てに熱心だからこそ必死になり、苦しい思いを抱えているお母さんたちは多くいらっしゃいます。子どもも、そんなお母さんを見るのは辛いものです。

お母さんも1人の人間。自分を大切にすることを忘れないでください。そのほうが子どもにも良い影響与えます。お母さんが少しでも息抜きできる日を作ってみましょう。

私の子育て解放日

私は夫が出張の時、たまに子どもも私も思いっきり自由な日を設けていました。

その日は子どもにお菓子をたくさん食べても、何をして遊んでも良いと許可して、私は自分が好きなミステリー小説にどっぷりとはまります。

子どもたちは戸棚を開けたり、冷蔵庫開けたり、嬉しそうにワイワイ言いながら計画を立てています。

もちろん、これらのことは常に自由にさせているわけではありません。小さい頃からお手伝いをさせて、色々なことが自分でできるようにしているからこそできることです。

当然その日の食事は、栄養も何もあったものではないと思いますが…。でも、そんな日もたまにはあってもいいのではないでしょうか。

それはお母さん自身のリフレッシュになるし、また子どもも楽しんでくれるし、お互いとても嬉しい1日となります。

子どもの「おもちゃ開放日」

子どもの年齢、家庭環境でできることはもちろん違うと思います。小さい子どもなら、食事を自分で、ということも難しいかもしれません。

例えば、今日はおもちゃどれだけ散らかしてもいい日。片付けは明日しよう!でもそれは今日だけ特別で、他の日はきちんと片付ける。

そんな「おもちゃ開放の日」というのがあってもいいかもしれません。

家庭それぞれの方針もありますし、子どもの年齢や気質も違いますが、自分のところに合ったアイデアを子どもと一緒に出してやってみるのもいいかもしれません。

失敗したなと思ったらやめればいい。また新しいアイデアを試してみればいいのです。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら

楠本佳子さんの記事一覧 v-right