子どもが上手にお金のやりくりをできるように育ってくれたらいいですよね。まだまだ子育て真っ最中のわが家ですが、自分が両親から受けてきたお金教育や、子どもたちに対して心がけていることを紹介します。親子で「お金の遣い方」を考える機会になりますよ。

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しっかり頭金を貯め、すでに住宅ローン完済のわが家。いわゆる「貯め体質」の私ですが、考えてみるとこれは両親のお金教育のおかげだと思います。両親から受け継いでいる教えと、私が子育ての中で大事にしていることの中から、子どものお金教育において、特に大事だと思う3つの基本について書きます。

子どものお金教育~大事な基本3つ~

  1. 自主的に学習する習慣をつけさせる
  2. 物を大事にする(吟味して買い、使い倒す)
  3. 「お金はいくらでもある」と思わせない

上記3つの基本について、詳しく説明します。

自主的に学習する習慣をつけさせる

先輩ママたちと話していると、よく聞くのが「塾代が…」「教育費が…」という嘆きです。「夏季講習で20万円必要だから、大学費用に貯めていたものを前倒しで使っている」というママも。子どもが大きくなるにしたがって、教育費は増えていきますよね。

「幼い頃に習い事をさせすぎない(将来のために貯めておく)」のはもちろん、「自主的に学習する習慣をつけさせる」ことも大事です。私の両親は、自分で学習することを大事にしていたので、塾などには通わせてくれませんでした。

でも、塾に行っていない分、学校の授業内容は新鮮だったし、「ちゃんと聞かないとまずい」とわかっていたので、真剣に授業に取り組めました。友人の中には「どうせ塾でやるし…」「塾の方が良いし…」と言う子もいましたが、それではもったいないです。

すばらしい塾の講師もたくさんいるでしょうけれど、塾 or 学校、どちらで学ぶ時間の方が多いでしょうか?集中力のある午前中は、どちらで学んでいるでしょうか?やはり、塾より学校の授業を中心に考えるべきだと思います。

「塾より学校の授業を大事にする」。そのためには、

子どもに「学校の授業を大事にするよう伝える」「塾に通っていれば、大丈夫とは思わせない」ことが大事。

また、塾代節約のためには「なるべく学習でつまずく時期を遅らせる」ことも必要です。休日には、子どものテストなどを確認して「あれ?割り算がわかっていない?」などと感じたら、早めにパパ・ママが一緒に復習してあげると良いですよ。

また、「自主的に学習する習慣をつける」ために、遠回りのようでとても大事なのが、

早寝早起きなどの基本的な生活習慣を身につけさせること。

睡眠時間が少ないと、授業中にウトウトしてしまい、大事な内容を聞き逃して理解不能に…、ということも意外と多いのです。子どもが学習に集中できるよう、心身の状態を整えるサポートをしてあげましょう。

「自主的に学習する習慣」がつけば、資格取得のための勉強や社会人になってからの学習費用も、安くおさえることができます。

物を大事にする(吟味して買い、使い倒す)

物を買うときはよく考えて買い、最後まで大事に使い倒すこと。その大切さを身につけさせると良いと思います。

もっとも効果的なのは、親がそうすること。

「このシャーペン、高校時代から使っているの」とお気に入りのものを大事に使うことのうれしさを伝えたり、「やった!赤ペンを全部使い切った。達成感!」と笑顔で言い、「ありがとうございました」とお礼を言って、ゴミ箱に入れたり。子どもは大人の態度をしっかり見ているものです。

先日、穴の開いたスニーカーを捨てるとき、子どもが自分から「ありがとうございました」と言って一礼していたので、親としてうれしくなりました。

自分にとって「何が必要か?」よく考えさせ、買ったものは最後まで大切にさせる。

そうすると、意外と「まだ予備があるから今は買わない」「置く場所がないからやめておこう」「これは安かったけど、使いづらいからもう買わない」など、大人がびっくりするくらい、子どももしっかり考えるようになります。

代用できるものは代用したり、作れるものは作ったり。そのたびに「えらい!よく考えたね!」と褒めると、「お金を遣わなくても済む方法」まで編み出すようになり、親も勉強になっています。

「お金はいくらでもある」と思わせない

「お金の話は子どもたちにしたくない」「お金のことで心配をかけたくない」という親心、わかります。でも、あえて「うちはお金が無いんだよ」と言うメリットもあります。

たとえば、1つめの「自主的に学習する習慣をつけさせる」とも関連しますが、私の両親は「国公立じゃないと、高いから学費が出せない」と私が小さい頃から言っていました。だから、「国公立大学じゃないと、うちは行けないんだな。頑張らないと」と思っていました。

今思えば、両親とも公務員だったので「だまされた!」と思いますが、結果的に現在両親は余裕のある老後を送ることができているので、私も子どもたちに同じように言おうと思っています。

私はお金の話をタブー視せず、「お金は遣ったら無くなるんだよ。何にどれくらい遣うか考えて、本当に大事なものに遣いたいね」などとよく話しています。上の子はきちんとお小遣い帳を作って、「本当に欲しい物」について考えているようです。

子どもの「お金教育」は、親も「お金の遣い方」について考えられる、良い機会かもしれません。

この記事を書いたライター

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マミーさん

2児の母。住宅ローン(新築)完済のやりくり上手。「合理的」「簡単」大好き!家事や節約に役立つアイテムなどをご紹介☆

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