時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「食卓」について。

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「どう食べるか」食卓の環境が大切

「食べることは生きること。」食育インストラクターとして日々感じることですが、子育て中は「何を食べるか」と同じくらい、「どう食べるか」が大切だな、と考えています。

服部幸應氏の著書でも「食卓で子どもが育つ」といった内容がよく書かれています。忙しい日常で食事内容に気を配ることはあっても、「食卓」の重要性について考えてみる機会はなかなかありません。

ちなみに小学生以下の子どもがいる家庭で、食事中にテレビをつけている家庭が約5割、つけたりつけなかったりが約2~3割だそう。

最近ではスマホを食卓に置いている、というケースも多いかもしれませんね。テレビを見ながらの食事、以下のことができていますか。

  • 口にしている物のおいしさを味わえていますか?
  • 子どもの様子を見る機会を減らしていませんか?
  • 食べ物の好き嫌いや健康状態を見逃していませんか?
  • マナーやしつけから目を背けていませんか?

食卓は「家族の社交場」

食育の勉強会で必ず問題になる「孤食」。仕事と保育園、思春期になれば部活に塾にバイトなど、それぞれ忙しい時間が続きます。

当然、家族の食事時間がバラバラになりやすく、自室で食べたり、テレビやタブレットを相手に1人で食事をするケースが増え、1990年代に社会的な問題として注目された「孤食」が、さらに増えていることが予測されています。

ぜひ、食卓を「家族の社交場」として、子どもが小さい内から習慣づけてみませんか。

食卓でたわいもない会話を

食事をするときには、テレビを消して、スマホを離してみたら…。どうなるでしょう?予定の確認とか、これ食べる?とか、スイカももう終わりだねとか、たわいのないことを喋るようになるでしょう。

そしてお互いの様子を見て、元気そうだなとか、疲れているなとか、反抗的な気分だなとか察することができるかもしれませんね。もちろん食事のマナーについてもさりげなくチェック!

保育園や小学校に行くようになると、子どもなりに社会で困ったこと、嫌なこと、うれしかったこと、うまくできたことなどを抱えるようになります。

食卓で、家族と話をするという習慣がついていると、思春期にさしかかっても全く様子が分からないことはないと思います。無理なダイエットで異変が起きていることに気づかない、ということも防げます。

さらに「勉強ができる子は、食卓で宿題をしている」とよく言われていますね。

「声に出したい日本語」の著者、斎藤孝先生も食卓勉強を強く薦めています。親は子どもの勉強の様子を知ることができるし、子どもは分からないところがあれば気軽に質問ができる。

部屋に入ってしまえば様子が分からないという安心感から、勉強が後回し、さらにマンガやスマホなど魅力的な物があれば、集中力が途切れてしまうからだとか。

ただし、このときに絶対にやってはいけないのが「詰問と叱咤激励」です。食卓が大嫌いになってしまいます。

親が今日のエピソードや食材についてポツポツ話していると、子どもも自然に参加してきます。もし参加しなくても

その場に居る、その場がある

という食卓の存在が、子どもの安心感になると思います。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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