「まだ少し早いかな?」と思う頃から、はさみに慣らしていきましょう。グーチョキパーのポーズができるようになったら、準備は完了です。作業療法士の先生と取り組んできた、1年にわたるわが家の練習方法を紹介します!

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はさみ、鉛筆、お箸…すぐ出来る子にとっては何でもないことかもしれませんが、不器用な子にとっては習得に長い時間がかかります。

グーチョキパーのポーズができるようになれば、準備は完了。「まだ少し早いかな?」と思ったら、はさみに慣らしていくチャンス。作業療法士の先生と取り組んできた、わが家の練習方法を紹介します。

【STEP1】専用のはさみを準備する

まずは道具から。子どもの手のサイズに合った、小さめの刃先の丸いものが最適です。切れないものだと練習にならないので、切れるものを用意してくださいね。

【STEP2】洗濯バサミで、指先の力をつけよう

以前、「洗濯バサミは、最強の知育玩具だった!指先の訓練や想像力の育成にも」で紹介したように、ブロックがわりに工作するなど、遊びながら身に付けるのがポイントです。ママと一緒に、洗濯物を干すお手伝いにもチャレンジしましょう。

【STEP3】「チョッキン」の練習

次ははさみを持つ練習から。手を添えて、グー、パー、グー、パー。掛け声と一緒に、はさみをチョキチョキ、開いたり閉じたり。

はさみを開くと、お口も開く
はさみを閉じると、お口も連動!(笑)

さあ、いよいよ紙をカットしていきます。ペラペラの薄い紙より、少しだけ厚みのある紙が◎。自立するので、挟みやすいのです。あらかじめママが短冊状にして、カットする線や子どもの好きな絵を描いておきます。

幅が狭いと切りやすい
最初は大人が手を添えて
数字だけでもOK

息子は数字が好きなので、数字を書いた紙が大活躍!数えながら切っていきます。最初は大人が手を添えて、「グー、パー、グー、パー」。声をかけて一緒に切りましょう。短冊状の幅の狭い紙は、「チョッキン」の1回でカットできます。

【STEP4】手首の運動

チョキチョキと、はさみを連続して動かすためには、手首を柔らかくする運動が有効だそうです。手首が硬いと、うまくチョキチョキできません。気分転換に、手首の硬さを和らげる運動遊びを入れていきます。ぴったりなのが「手押し車」。手首を反らせたり、柔軟に動かす運動になるそうです。

【STEP5】チョキチョキの連続切りに挑戦!

好物のバナナ。カットする線があると、わかりやすい

細長いものにカットする線をひいて、チョキチョキ。慣れてきたら、少しずつ大きいものへ。

スイカの画像をコピー用紙に印刷

ピザやホールケーキに8つ切りの線を入れて、1ピースずつチョキチョキする方法も良いですよ。あとは繰り返し練習するのみ。

成功したら大げさに褒めまくり、ノリノリにさせるのをお忘れなく!

1年経った今、子どもはゴーヤをはさみで収穫したり、焼きのりをカットしたり、いろんなお手伝いが出来るようになりました!カーブや複雑な形を切るのは、紙を支える方の手も上手に動かす必要があるので、まだまだこれから。気長に練習を続けていこうと思います。

この記事を書いたライター

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みずちさん

発達凸凹のある5才息子がいます。仕事を辞めて、幼稚園ママデビューいたしました。ゆるっと就活しながら、子育てや就学先について考えていきたいです。

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