不器用な子どもの指先の訓練に、作業療法士の先生が教えてくれた、とっておきの方法を紹介します。使うのは、どのご家庭にもある「洗濯バサミ」。指先訓練はもちろん、想像力の発達も促してくれる効果もあるようです。ぜひ試してみてください!

ブロックや積み木がなかったら…

もし、おうちにおさがりのLEGOブロックや積み木がなかったら、洗濯バサミを100個買ってきて、子どもに与えたと思います。そして、それ以外のおもちゃは買わない!こんなミニマリスト的な育児に憧れています。とはいえ、現実ではもらい物のおもちゃであふれかえっています。

さて、なぜ洗濯バサミなのか。それは、どのご家庭にもある日用品なので、手軽に使えるのが理由の一つ。日用品をおもちゃにすることのメリットは、いっぱいあります。

おもちゃは「おもちゃ」としてしか使えませんが、洗濯バサミなら洗濯物を干す以外にも利用方法はさまざま。また、別の用途で使っても、使い終わったら洗濯バサミとして再利用できますし、洗濯バサミは消耗品なので、いくらあっても助かります。

そんな洗濯バサミですが、洗濯バサミの特徴である「指で掴む」「挟む」といった一連の流れは、指先を使う訓練にもってこいです。指先が不器用な息子のために、作業療法士の先生がこんなものを用意してくれました。

指先の訓練や想像力の育成に◎

洗濯バサミが、ウサギの耳とカニのハサミに

「ウサギみたい。」「カニみたい。」と息子。◯◯みたい、という言い回しとともに、創造力が育まれていると思われます。チューリップの花束も作れます!

チューリップの花束

最初、息子は指先の力が弱くて、なかなか挟めなかったのですが、最近ではこんな作品を作れるまでになりました。

クラゲの親子
ロバの親子

そして…最近の力作はこれ!

恐竜らしいです。子どもの想像力は本当に豊か。これから、洗濯バサミでどんなものを作ってくれるようになるのか、楽しみです。

洗濯バサミだからこそ

洗濯バサミなら、買い足すことは簡単です。失くしても壊しても揃わなくても、まったく気になりません。お片付けけだって、家事の延長の気分。おもちゃが散らかっていたら、つい「キーッ!」となりがちですが、子どもが洗濯バサミをしまわないからって、そんなに腹も立ちません。

息子は、箸の練習の前段階として、洗濯バサミを使った遊びをやっています。バネをつまんで広げ、緩めて閉じる。一連の動作が、少しずつスムーズにできるようになってきました。箸使いの道のりは、まだまだ遠いようですが、ハサミの使い方はかなり上達したように思います。

もし、子どもがハサミに苦労していたら、洗濯バサミから試してみてください!

この記事を書いたライター

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みずちさん

発達凸凹のある5才息子がいます。仕事を辞めて、幼稚園ママデビューいたしました。ゆるっと就活しながら、子育てや就学先について考えていきたいです。

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