2023.04.10 / 2023.04.11
保育園に預けている間、「動きやすい服を着せてあげたいのに…、子ども服のサイズ調整って難しい!」と思ったことはありませんか?すぐサイズアウトする子ども服は、少し大きめを買って、ちょうど良いサイズにリサイズすると、長く着ることができますよ。
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寿命が短い子ども服…
小さな子どもの成長はめざましく、成長していくのは、微笑ましくてうれしい。でも、
子ども服の寿命って短い!
「せっかく買ったのに、手足のサイズが長くて合わない」「デザインが好きなのに、首まわりが広すぎる」などと、思うママも多いのではないでしょうか。
わが家は、娘がちょっとまるっとしているので、お腹まわりに合わせて買うと、どうしても手足が長すぎて、保育園で「ジャストサイズの服にしてあげてくださいね」と、言われることが多かったです。
いろいろと試行錯誤し、時間のないママがサッとできて、成長してから復元もできる、今も実際に使っている簡単な直しの方法5種類を紹介します。
【1】裾上げテープ(約20分)
大人の服でも王道のリサイズ方法です。縫う手間がなく、しっかりと留まるので良いのですが、サイズを戻したいときと失敗したときに、少し手間がかかり、跡が残る可能性が高いです。
保育園や外遊び用のパンツの直しに、よく利用しています。
用意する物
- 裾上げテープ
- アイロン
- 裁ちばさみ
不向きな生地
- 低温表示のある生地
- ナイロン、シルクなどのデリケートで薄い素材
【方法】
- 服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく
- 裾上げテープを留める部分にグルッと巻いて、2cmほど長めにカットする
- 反対側の裾用に、同じ長さのテープをもう1本切る
- テープを水に軽く濡らして絞り、写真のように折り返し部分とパンツ本体を渡すように、アイロン「中温」で約10秒ずつ当てつけるようにしながら、ゆっくりと圧着していく(※テープは濡らさないと付きが悪いので、軽く濡らして絞る作業はした方が良いです)
- 同様に、もう1本も圧着すれば完成
メリット
- アイロンさえ用意すれば、簡単に手早く裾上げが可能
- 洗濯しても剥がれにくい
- 仕上がりがキレイで縫い目もない。しっかりと圧着しておけば、子どもが動き回っても簡単に取れることがない
デメリット
- 何本もやる場合は、テープ代がかかる
- サイズを戻したいときは、剥がすと接着剤が服に残り、生地も傷みやすい
- デリケートな薄い生地や、おでかけ着などには向かない
※テープを剥がすときは、再度アイロンの熱を当てて、接着部分をゆるめながら、少しずつ剥がすとやりやすいです。接着が強いところは、エタノールを布に含ませて当てるのも良いです。
【2】まつり縫い裾上げ(約3~40分)※慣れと長さによる
修正がききやすく、生地も傷めにくい方法です。その代わり、手縫いで慣れないと手間がかかり、他の方法と比べてほつれやすいので、激しく動くときに着る服には向きません。
おでかけ着や薄手の生地の服、おしゃれ着系の服に、丁寧にやると良い方法だと思います。
用意する物
- 針
- 裾上げする服に合わせた色の糸(※何色か色の混じった服の場合、濃いめの色に合わせて糸を選ぶと目立ちにくいです。薄い生地の裾上げは1本取り、厚手の生地は2本取りで縫うと◎)
- 糸切りはさみ
不向きな生地
特になし。強いて言えば、合皮などは穴が開くので難しいです。
【方法】
- 服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく
- 土台の生地と同色の糸を針に通し、玉結びする
- 玉結びが生地の間に隠れるように縫い始める。写真のように、5~8mm斜め先の生地を少し針ですくう。ここで拾った生地は、糸が表に出る部分なので、目立たないようにできるだけ小さくすくう
- 3と同じくらい斜め先の生地裏側から針を刺し、糸を引く
- 同様に繰り返して縫っていき、一周縫ったら玉留めを生地の間に隠すように留めて完成
メリット
- 仕上がりがキレイ
- 生地をほぼ傷めない
- 裾の長さを戻したいときに、ほどいて元の状態に戻すことができる
- どんなタイプの生地でも可能な方法
デメリット
- 手縫いなので、時間がかかる
- ほつれると再度縫いなおしが必要になり、手間がかかる
【3】絞り裾上げ(約10分)
時間がないときにサッと直せる方法です。大人の服だとこうはいきませんが、すぐに直せる分、力がかかって糸が1カ所切れると、すぐにほどけてきてしまうので要注意です。
また、厚手の生地やジーンズではできません。少し裾広がりなタイプのパンツなどに使用できます。大人用には向かず、裾丈の短い子ども服だからこそ、できる方法かもしれません。
用意する物
- 同色の刺しゅう糸(しっかりめの通常の糸2本、または4本取りでもOK)
- 刺しゅう針(通常の針でもOK)
不向きな生地
厚手の生地(絞るときにやりにくく、仕上がりも微妙です)
【方法】
- 服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく
- 土台の生地と同色の糸を針に通し、玉結びする。後で抜けないように、しっかりと結んでおく
- 短くしたい長さの位置の側面に、まち針か印付けをしてわかるようにする
- 印から裾に向かって、しつけ縫いの要領で、1cmの縫い幅で少し糸をすくうように縫っていく
- 裾下までは縫わず、裾の始末をしてあるあたりまで縫う
- 布を絞りあげ、玉留めをしっかりとする
- 反対側の側面と、もう1本の足側も同様に縫っていき、絞って完成
メリット
- 仕上がりが自然
- 生地が傷みにくい
- 手間がかからず、簡単に作業できる。ほどけても再度直しやすい
- 内側に折り返すと生地が余る、裾広がりタイプのパンツでも可能
デメリット
- 1本で留めているため、外れやすい
- 長期間しっかりと留めておきたい服には向かない
【4】手芸用ボンド留め(約5分)
その日の朝に、「とりあえず今日はこのまま着せていきたい」というときや、裾がほつれてしまったときの応急処置的な方法です。ただし、薄手の生地には使えず、おでかけ着などには跡が残る可能性があるため、向いていません。
用意する物
- 手芸用ボンド
- アイロン(早く圧着して乾かしたい場合)
不向きな生地
- 目の粗い生地(オーガンジーやチュールなど)
- 薄手の生地(ナイロン、サテン、ポリエステルなど)
- 高級な服(跡や染みが残る可能性が高いため)
【方法】
- 服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく
- 裾の部分にグルッとボンドを付けながら、押さえて留めていく。付けすぎると生地からはみ出したり染みだしたりするので、適量を付けるようにする
- これで完成でも良いが、より早く圧着して留めたい場合は、アイロンを使うと良い
- 完成。乾けばしっかりと固定されて貼りつく
ちなみに、今回紹介しているボンドは、1回洗濯するとほぼ溶けて取れてしまいます。もっと高い値段の「裁縫上手」などを使用すると、数回洗濯しても取れないらしいのですが、今回は「元のサイズに戻せる」方法を紹介しているのと、使用したことがないため割愛します。
メリット
- とにかくすぐできる
- 縫う必要がないので、簡単に対処できる
- 緊急時や外出時の対処にはとても便利
デメリット
- 染みができる可能性が高いなど、生地にダメージが残りやすい
- 使用できる生地を選ぶ(それなりの厚さがある生地)
- 跡が残る可能性を考えると、高級な服にも不向き
- 長持ちはしない
【5】シャツの首まわりを絞り縮める(約5分)
シャツなどの首まわりが広くて、ベロッとなってしまう場合に。サッと手縫いでも、見た目が自然なプリーツのように、縫い縮められる方法です。
用意する物
- 針
- 服に合わせた色の糸
- (あれば)ミシン
不向きな生地
特になし
【方法】
- シャツの首まわりを、縦半分の中心で折る
- 真ん中をつぶすように折りたたむ。ここの幅が広いほど、首まわりの仕上がりが狭くなる
- 作った形を押さえるように縫う
- 完成。今回は前を縮めたが、プリーツを見えないようにしたい場合は、後ろで縫い留めれば目立たない
メリット
- とにかくすぐできる
- 首まわりが広くて、保育園で着せるのは難しかった服も、持って行けるようになる
デメリット
特になし。ほどくのも簡単です。
ちょっとの手間で、お気に入りの服の寿命がすごく伸びます。ぴったりサイズで動きやすく、たくさん着られるように、それぞれの服や生地に合う方法で試してみてくださいね。
この記事を書いたライター
ライター一覧- akkoさん
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小学生になった7歳のおてんば娘と、多趣味で自由人な旦那、野生0で甘えん坊な猫2匹暮らし。ぬいぐるみデザイナーとPCインストラクターの経験から、趣味兼実用で、お手軽で役立つモノ作りを趣味にしています。