2020.03.02 / 2020.03.04
「自分の身の回りのことは自分でする」のが当たり前になる小学生。
わが家でも息子が小学校に入学後は、本人に翌日の準備をさせ、私が忘れ物チェックをしていました。しかし、あることがきっかけで、その確認を止めました。
今回の記事では、わが家が忘れ物チェックを止めた理由と、その結果起きたことについて紹介します。
持ち物準備は自立への第一歩
小学生は、幼稚園時代に比べ、「自立」を意識して行動することが多くなります。持ち物の準備はその代表例です。
息子が幼稚園に通っている間は、私が常に登園準備をしていました。小学校に入ってからも、しばらくは息子が準備したものが足りているか、忘れ物はないかを確認していたのですが、ある日ふと思ったのです。
「準備できていないものが多すぎる…」
このままでは息子は、いつまでたっても忘れ物をしていることに気づかないのでは?
そう思った私は、ゴールデンウィークが明けて数日後、あえて忘れ物チェックを止めてみることにしました。
同時に、担任の先生にも、「息子の忘れ物グセを直すため、少し様子を見たい」と伝えました。
あえて失敗させると、忘れ物はなくなる!?
息子の小学校では、連絡帳に自分で翌日の持ち物を書きます。そして、忘れ物があった場合は、その日の欄外に忘れたものを赤字で記載するルールになっていました。
私が確認を止めてからというもの、下敷き、鉛筆の削り忘れなど、赤字で連絡帳の枠が埋まる日が続きました。
2週間ほど過ぎたある日、息子は赤白帽子を忘れたため、大好きな体育の授業に参加できませんでした。
息子もさすがにとても落ち込んだようで、連絡帳には先生から「とても悲しがっていましたよ」とのメッセージがありました。
その日の夜、息子と話す時間を設けました。
・忘れ物をすると、自分が困るし、相手に迷惑をかけることもある
・毎日決まっている持ち物は、チェックリストを作って家の目立つところに貼る
・当日の朝はバタバタしていて確認できないので、前日の夜にチェックリストと連絡帳を確認する
これらはもちろん入学当初にも話していた内容ですが、残念ながら本人にはそこまで大事なことだという認識はなかったようです。今回、自分が辛い経験をしたことで、やっと覚えてくれる気になりました。
なお、毎日決まっている持ち物のチェックリストは、写真のような感じでダイニングスペースの壁に貼っています。
最初は私が作成していましたが、息子がひらがな、カタカナを書けるようになった段階で、自分で書いてもらうようにしました。
コピー用紙に直接文字を書き込んでいるだけなので特に工夫はないのですが、このリストを指さし確認しながら日々チェックするようにしています。
ボロボロになったら、その都度書き直しています。
早めの対策が吉!忘れ物は少しずつでも減らしていこう
わが家の場合、息子の忘れ物グセについて、小学校入学後に「直すのには時間がかかる」と気づきました。
一度注意されればすぐ直るものだと甘く考えていたのですが、入学当初の1か月では、何度指摘しても直らず、本人が気にしている様子もなかったのです。
それはきっと、私が先回りして忘れ物がないようにすべて用意してしまっていたからだと思います。
幼稚園の頃から過保護にならずに、「自分のものは自分で準備する」環境をもっと用意しておけばよかったというのが反省点です。
5月に忘れ物フォローを止めて以降、6月には週に2-3回、7月には週に1回程度にまで忘れ物をすることが減りました。
1年生が終わる間際の今は、忘れ物がゼロではありませんが、月に数回あるかないかです。
また、忘れ物チェックが定着してくると、息子のほうから「〇〇の申込書は?」「音読カードにママの名前書いてくれた?」と声をかけてくれることが増えていきました。
体育での失敗経験から、「忘れ物してはいけない」という意識が息子の中にも芽生え、少しずつ自立の心も芽生えてきたのかなと親としても頼もしく感じています。
子どもの忘れ物グセを直すのは、思った以上に根気が必要! ぜひ親子で早めに対策をたててみてください。
<文・写真:ライター nanahi>