時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「食育」について。

「食育」はいつから?

「食育」は離乳食から?幼児食から?と思いがちですが、まず重要なのは生まれてから6カ月間の授乳期と言われています。乳児の口に入る母乳やミルクは、単に身体の栄養補給だけでなく、「親子の絆」をしっかりと刷り込み、一生にわたる信頼関係を築くのです。

授乳やミルクをあげるときは、できるだけ抱っこして赤ちゃんと目を合わせるようにしましょう。すると互いに愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、母性や父性を強めたり、親への愛着を高めると言われます。

最近はこの間にスマホチェック、という時間の使い方もあるかもしれません。でも、目と手にはずっとスマホ、気持ちもそちらに向いているとどうでしょう。さまざまな説があるので絶対にNGとは言えませんが、例えば一緒に暮らし始めた大好きなパートナーが、スマホを見ながらこちらに目を合わせず会話もせずに食事をしていたら?と想像すると、赤ちゃんの心に影響がありそうだと思いませんか。スマホ授乳はほどほどに…と私は思っています。

さて6カ月が過ぎ、親子関係の刷り込みができた頃からいよいよ離乳食が始まります。離乳食~幼児食は、親子の「愛着関係」を築く3歳までの大切な時期と重なっています。「愛着関係」という言葉が誤解を招くかもしれませんが、これは依存、執着、支配の親子関係ではなく、子どもが安心して自立していくための土台になる親子関係のことを指しています。

3歳までの食事を一緒に楽しくとること、一緒に食べ物を扱うことで、身も心もスキンシップを重ねていくのです。以前に書いた「6つのこ食」の中であげましたが、子どもの食事をプレートに並べ、DVDを相手に1人で食べさせるといった孤食などは注意が必要ですね。「何を食べるか」も栄養学的に大切ですが、食育的には「どう食べるか」もまた心身の成長にとても大切な要素です。

その後、8歳くらいまでの間の食育では、食習慣の確立、食べ物の選び方、調理の仕方、食事のマナー、苦手な物の克服などに加えて、家族の会話をたっぷりと。小学校高学年以降は塾、習い事、部活動、交際などで忙しくなり、タイミングがずれて家族での食事が減り外食も増えますので、おおげさに言えば「一生の食習慣を決める」のはこの時期だと思います。朝食抜き、糖分過多、栄養の偏りなど…大人になってから変えるのはなかなか難しいそうです。

食育は身構えてやるものでなく、毎日の中のちょっとした意識でできるもの。

  • 6カ月までの刷り込み
  • 3歳までの愛着関係
  • 8歳までの食習慣

このキーワードを参考に、生まれて「すぐ」からの食育をぜひ実践してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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