2022.04.29
離乳食にお魚を取り入れたいなら「しらす」はいかが?やわらかく骨まで丸ごと食べられて栄養豊富!塩抜きの方法や成長に合わせたオススメのレシピをフードコーディネーターの田村佳奈子さんに教えてもらいました。
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しらすはカタクチイワシやマイワシの稚魚。旬は春と秋の2回あり、春は4月〜5月の間頃、秋は9月中旬〜11月頃です。やわらかく骨まで丸ごと食べられ、カルシウムやタンパク質、ビタミンDなどが多く含まれています。不足しがちな栄養素が豊富なので、離乳食にもぜひ取り入れたい食材です。
離乳食の「しらす」はいつからOK?
しらすには種類があり、水分率が多い順に釜揚げしらす、しらす干し、ちりめんじゃこと呼ばれています。離乳食用には水分量が多くて柔らかい釜揚げしらすがオススメ。離乳食初期から食べることができますが、塩分が多いため塩抜きをしてから使用します。食塩不使用で製造されたしらすも販売されていますよ!
どの食材でもそうですが、初めて食べさせる食材は必ず少量から与えましょう。魚のアレルギーも存在します。しらすには小さなエビやカニなど甲殻類が混ざることがあります。甲殻類アレルギーの心配もありますので、注意しながら与えましょう。
しらすの塩抜きと保存方法
しらすの塩抜きは簡単!
- フライパンやお鍋に湯を沸かし、しらすを入れて約1分ほど茹でる
- ざるにあげて水気をきる
- しらす(塩抜き済み)…小さじ1
- 昆布だし又は湯冷まし…適量
- すり鉢に入れすりつぶす又はスプーンの背ですりつぶし、昆布だし又は湯冷ましを少量ずつ加え滑らかなペースト状にする
- しらす(塩抜き済み)…小さじ1~2
- ニンジン…10~15g
- 7倍がゆ…70g
- しらすは粗みじん切りにし、ニンジンは薄切りにして柔らかくなるまで茹でてみじん切りにする
- 7倍がゆにニンジンを加えて混ぜ、しらすをトッピングする
- しらす(塩抜き済み)…小さじ2~3
- 絹豆腐…1/6~1/8丁
- 白菜…芯の真ん中を少々
- だし汁…1カップ
- 味噌…大さじ1
- しらすをざく切りにし、絹豆腐と白菜は食べやすい大きさに切る
- だし汁に白菜を入れ柔らかくなったらしらす、絹豆腐を加え味噌を溶き入れる
茹でたほうがしっかり塩抜きができますが、少量の場合は茶こしにしらすを入れ、お湯を回しかけてもOK。
味見をして塩分を確認してくださいね。
もともと日持ちしないしらすは冷凍保存がおすすめ。塩抜きしたしらすは小分けにして1回分ずつ保存しておくと便利です。
すぐに解凍できるしらすは成長期に合わせた大きさにしておかなくてもOKです。離乳食の冷凍保存は1週間を目安に、早めに食べきりましょう。
成長時期に合わせたレシピ
初期(5~6カ月頃)にオススメ「しらすのとろとろ」
離乳食の初期は、塩抜きをしたらすりつぶしてなめらかなペースト状にします。やわらかいので、スプーンですりつぶして簡単にペースト状にできますよ!ペースト状にした野菜と合わせるのも◎。
しらすのとろとろ
材料(作りやすい分量)
作り方
中期(7~8か月頃)にオススメ「しらすとにんじんのおかゆ」
離乳食の中期は、塩抜きをしたら包丁で粗く刻み、豆腐くらいの舌で潰せるやわらかさにします。おかゆやうどん、お豆腐などと合わせて食べるのがオススメです。
しらすとにんじんのおかゆ
材料(作りやすい分量)
作り方
後期(9~11か月頃)にオススメ「しらすと豆腐のお味噌汁」
離乳食の工期は、塩抜きをしたら軽く包丁でザクっと切り、歯茎で潰せるバナナくらいのやわらかさにします。
離乳食で苦戦していた後期、お味噌汁に入れたら何でも食べてくれる時期がありました。魚を食べてもらいたい親心。ちょっと意外かもしれませんが、入れたらおいしくて大人もハマったしらす入りのお味噌汁です。
しらすと豆腐のお味噌汁
材料(作りやすい分量)
作り方
しらすはやわらかく骨まで丸ごと食べられ、カルシウムやタンパク質、ビタミンDなどが多く含まれ栄養豊富!
調理も簡単なので、ぜひ離乳食に取り入れてみてくださいね
この記事を書いたライター
ライター一覧- 田村佳奈子さん
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フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。