時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分から出来る!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「ほめすぎ注意 !?」。

ほめて育てる…でもほめすぎ注意

日常生活の様々な場面で「子どもをほめて育てよう!」と心がけている人は、たくさんいると思います。

『尾木ママの「叱らない」子育て論』もとても話題になりましたね。たっぷりの愛情をこめ、笑顔でほめれば、子どもの気持ちがほっこりと満たされ、のびのび育っていくことは確かでしょう。

夜回り先生(水谷修氏)の著書でも「親の笑顔が子どもの心を育てる。」としばしば伝えられています。

ただ、今回は視点を変えて、ほめる難しさについて考えたいと思います。第1回の記事で「やたらとほめない」と書きました。それはなぜでしょう?

こんな場面を想像してみましょう。

「自分がリーダーであるプロジェクトの提案が可決されました。でも自分が良いと考え、周りを巻き込んでこだわった箇所は却下されてしまい、悔しい気持ちがぬぐえない…。」

そんなとき、傍らの同朋が大げさに「すごいね!えらいわ!さすが!」など、やたらとほめたらどんな気持ちがしますか。その人はあなたの仕事ぶりを見ていますか?軽く見られた気分になりませんか?

もし本当の理解者であれば「残念だったけど、あなたのこだわりには素晴らしい価値があったと思う、だから提案が通ったのね。」と声をかけますね。

子どもも同じで何でもかんでも「すごい、えらい!」の連発には喜ばず、おだてにも乗りません。

その子がこだわった点、工夫した点、努力した点などをちゃんと共感して伝えることが、ほめる気持ちを心に届けます。

そして「すごい、えらい!」の連発は、少しずつ子どもを変えます。私は「みてみてちゃん」と呼んでいますが、何かすると「すごいね!」と言われるまで「見て、見て!」と言う子ども。

重症になると「見て、すごいでしょ!」と。この頃には大人に評価されることが良い、と刷り込まれます。

本来、子どもの成長力というものは「自分で何でも出来るようになりたい!」という情熱が源です。

しかし、みてみてちゃんは自分がやりたいことより、大人にほめられることをやるようになるのです。

これは遠隔型指示待ち人間の芽!子どもの自立心を助けるためには、どんなほめ方をしたら良いのでしょうか、それはまた次回、考えていきましょう。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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