子どもがあいさつできないと、ちゃんと言ってほしいなと思うことがありますよね。それが毎回だとつい叱ってしまうことも。上手にできるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。

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あいさつができないわが子

「登園するときに先生にあいさつができない」「人に声をかけられると、あいさつせずにママの後ろに隠れてしまう」このようなことで悩んだ経験はありませんか。

本当は愛想よく元気にあいさつしてほしいのに、それができないわが子…。実は、子どもがあいさつできないのには理由があります。

あいさつができない理由

はずかしがり屋さんや人見知りの子は、人に会うと緊張してしまうため、あいさつが苦手です。また、その環境やその人に慣れるまでに時間がかかる子も、慣れるまではあいさつができないことがあります。

とはいえ、周りから「しつけがなっていない」と思われたりしないかと気になったり、「あいさつしないのは失礼だ」と感じることもありますよね。では、子どもがあいさつできるようになるには、どうしたらいいでしょうか。

あいさつができるようになるための3つのポイント

1.無理強いをしない

まず心に留めておきたいのは、「無理強いをしない」ということです。あいさつしないからとといって、子どもがイヤがるのに無理やりあいさつさせようとするのは控えましょう。ただでさえ緊張しているところに、さらに無理をさせようとすると、「人と関わること=恐いこと」というイメージを持ってしまいます。

2.親がお手本になる

ママやパパが周りの人に積極的にあいさつする姿を見せましょう。親が人との関わり方を示すお手本になるのです。親が進んで人にあいさつをすることで、子どもはその姿を見習うようになります。「人と関わることは楽しい」「あいさつをすると気持ちがいい」と思えば、あいさつをしてくれるようになります。

3.スモールステップでチャレンジする

子どもがあいさつできないと、焦って早く直そうとしがちです。なかなかあいさつしたがらないと、ついイラッとして急かしてしまうことも。でも、子どもには子どものペースがあります。最初はスモールステップで始めてみましょう。

たとえば、小さい声でいいので「おはよう」とささやいてみることです。「先生に聞こえないように、こびとさんの声でおはようって言ってみよう」と相手に気づかれないことを親子で楽しむくらいの気持ちでOK。

そして、子どもが小さい声でもあいさつできたなら、ほめてあげましょう。それが自信になって、そのうち普通の声であいさつできるようになります。

あいさつができないのは、緊張したり、はずかしかったり、人見知りだったり、その子なりの理由があります。スモールステップから始めて自信がつけば、あいさつできるようになるので、それまでは見守っていてあげてくださいね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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