「ママがいい」という子どもの姿はかわいくもあるけれど、時には困ってしまうことも。特に寝かしつけは苦手とするパパも多く、ママは夜、出かけられなくて困ってしまいますよね。パパの寝かしつけ成功のためのポイントを乳幼児睡眠の専門家が解説します。

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パパじゃできない…なんてことはない!

まずはじめに、毎日の育児お疲れさまです。寝かしつけだけではなく、食事を食べさせたり、おむつを替えたり、外に連れて行ったり、遊び相手になったり…毎日の育児は幸せだけど骨が折れるものですよね。

日本ではママが家で育児をして、パパが働きに出ている家庭が多い現状があります。そうなると子どもにとってはママがいつもいてくれる人、いつも寝かしつけてくれる人になりがちです。

子どもはいつも通りが大好き。だから、いつもいてくれる人がママなら、ママがいいのは当たり前なのです。じゃあいつもいないパパでは無理なのか?というとそんなことはありません。

パパでも寝られた、たまにパパが寝かせてくれることもあるんだよね、と子どもが思えることでパパでも寝かせられるようになります。そのために大切なポイントを5つ紹介します。

パパが寝かしつけできるようになるための5ポイント

1. やってほしくないことは先に共有

パパの寝かしつけでありがちなトラブルは、ママがパパを監視して注意してしまうことです。「それやらないで!」「これはだめ!」などと横から注意を受けてはパパも気持ちがつらくなってしまいますよね。

やってほしくないこと、寝かしつけで守ってほしいルールなどはあらかじめ共有をしておきましょう。特にありがちなポイントを下記に挙げておくので参考にしてみてください。

  • スマホは触らない(画面の光が眠りを妨げます)
  • 話しかけすぎない(話しかけられると寝られません)
  • 声を荒げない(イライラするけれど、そうすると余計に寝られないのでできれば無音で)

2. 予告をする

ある日突然「さぁパパと寝ようね〜」といつもと違うことが起こると、子どもは混乱してしまいます。寝る前からわかっているのなら「今日はパパと寝ようね」と予告をしてあげましょう。できれば練習する曜日などを決めて、この日はパパの日!と習慣づけていけると良いでしょう。

3. ママと同じルーティンをする

寝かしつけ方までは必ずしも同じでなくても良いですが、その前の導入としてのルーティンはママと同じものを目指しましょう。風呂に入って、ミルクを飲んで、絵本を読んで…など、いつもの流れをパパが行うと「今日はパパなんだな」という心の準備もしやすくなります。

4. 寝る前に興奮させない

スムーズな寝つきを促すためには寝る前の誘導が重要です。リラックスさせて眠りに導くために、身体を大きく動かしたりするような激しい遊びは避け、スマホやテレビなども避けることをおすすめします。心と身体の準備ができていると、眠気が起こりやすくなります。

5. 任せると決めたら最後まで任せる

泣いて泣いて泣きわめいて「やっぱり私が!」とママが出動してしまうことはとてもよくあります。ただ、それをすると子どもは「やっぱりママじゃなくっちゃ眠れない」と覚えてしまうことになるのです。

パパでも眠れる子になってもらうためには、パパでも寝られた経験をつくることが重要。それにはある程度、覚悟と根性が必要です。泣かれても諦めず、眠るまで2時間でも3時間でもやり続けよう!という思いで取り組むことが大切です。

子どもが状況を受け入れられれば「今日はパパなのか…なら寝よう」とママが寝かしつけるときよりも早く寝てしまう…なんてこともありますよ。

※吐いてしまう、ひきつけを起こしてしまうという場合はその限りではありません。緊急の場合はもちろんママを呼んだり交代することもOKです

この記事を書いたライター

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ねんねママさん

乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中

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