今回は、家でゆっくり過ごす日にぴったりの工作アイデア「動物のおもちゃ作り」です。子どもとの工作は予想外のことがたくさん起こって楽しいもの。作り方と共に実際に子どもたちが作った面白い作品を紹介します。

index目次

楽しい工作のポイントは自由度を持たせること

私は勤務先でよく子どもたちと工作をしています。担当のクラスが2〜3歳なので、その年齢でも楽しめるものはないかと日夜考えていますが、大事にしているポイントは予定調和にならないものにすることです。

みんなで同じものを作ってもつまらないので、なるべく個々の子どもらしさが出るように材料の色や形といった選択肢を増やしたり、子どもの手をなるべく大人が止めないように制作過程に自由度を持たせるようにしています。

今回紹介するおもちゃ作りでは、材料の紙コップの色を複数用意したり、いろいろな動物の耳のパーツを作ってみました。さて、どんなものができるかな? と大人もワクワクしてみていましたが、とっても面白いものがいくつもできました。

「動物のおもちゃ作り」材料

  • 紙コップ…無地のもので、複数色のバリエーションがあると良いです。いろんな色がアソートになっているものが100円ショップでも売られていますので活用するのもいいと思います。動物1体を作るのに2個使います。
  • 色画用紙…いろんな色があるといいです。動物の耳など小さなパーツ用なので、余っているものでOK。
  • 目のパーツ…手芸屋さんでよく売られているもの。なければ紙で作ってもOK。
  • バネ…画用紙などを二つ編みにして作ります。作り方はこちらに掲載しています。

下準備

紙コップ


動物1体につき2個使います。ひとつはボディとしてそのまま使い、もうひとつは足の部分になるので、写真のように切れ込みを入れます。

耳のパーツ


好みでうさぎ、くま、ねこ、ぞうなどを作ります。写真の例では恐竜のせびれパーツも用意しています。

目のパーツ

手芸店で購入したパーツの裏に両面テープを貼っておきます。写真のようなものがなければ、白い丸シールに黒目を描いてもいいですし、紙を丸く切り抜いて手作りしても良いです。

バネ


細長く切った画用紙を二つ編みして作ります。バネが出来上がったら、両端に両面テープを貼っておきます。作り方はこちらに掲載していますので参考にしてください。4歳以上の子どもなら一緒に作ることもできると思います。

作ってみよう

  1. 紙コップの色を選びます。ボディになる方には、好きな耳のパーツを貼ります。
  2. 目のパーツを貼ります。
  3. フェルトペンで鼻、ヒゲなどを自由に描きます。
  4. 足になる紙コップは、切れ目に沿ってハサミで切ります。*慣れてきたら切り方を工夫しても楽しいです。
  5. バネの両面テープを剥がし、足になる紙コップの上に貼って、ボディと繋げます。

完成です! 首が張り子のトラのように揺れるところが楽しいです。下の写真は私が見本として作ったものです。手をつけたり、足の切り方を工夫するとさまざまなバリエーションができます。

予想外…子どもたちが作った作品

なんと蓋を開けてみれば…かわいくて不思議な作品を子どもたちがたくさん作ってくれましたので、紹介したいと思います。


まずはこちら。うさぎなのですが、妙に味のある顔が特徴的です。目・鼻・口のバランスが人っぽいです。


次の作品は…なんでしょう。イタチっぽくも見えます。


犬かと思われますが…目の位置がナイスです。


自由でいいですね。目と口のバランスも絶妙です。

たくさん作ってごっこ遊びを楽しんでもいいですし、並べて飾ってもかわいいです。ぜひ子どもと一緒に作ってみてください。

さて、あっという間に2022年も最後の記事になりました。今年もお付き合いくださりありがとうございました。慌ただしい年末に向かいますが、ぜひご家族で素敵な新年をお迎えください。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
堀田はるなさん

モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員、保育士。アパレル業界、eコマース、金融など様々な業種でのマーケティング業務を経験後、教育の道へ転身。日本モンテッソーリ協会承認モンテッソーリ教員免許取得。著作「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」。

堀田はるなさんの記事一覧 v-right