子どもの「みてみて」に困っていませんか? 今回は3歳から4歳にかけてやってくる「みてみて期」の乗り越え方についてお話しします。

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子どもの「みてみて」がしつこい

3歳くらいになると、子どもから「ママ、みて、みて~!」と言われることが増えてきますよね。これが忙しいときや手が離せないときに限って言ってくることもありますよね。また、あまりにも回数が多いとうんざりすることも。

この「みてみて攻撃」は3歳から4歳ごろにかけてよく見られる行動で、みてみて期とも呼ばれています。なぜ子どもは親に対して「みてみて」と言ってくるのでしょうか。

子どもの「みてみて」には理由がある

承認の欲求

人は誰でも「認めてほしい」という承認欲求があります。これは大人だけでなく、小さな子どもでも同じです。できていることやがんばったことを認めてほしいという感情を持っているのです。

たとえば「○○ができたんだね」「よくがんばったね」などと言ってもらえると、子どもは承認欲求が満たされます。「みてみて」と言って親に見てもらえたら、自分の存在や自分の行動が認めてもらえたと感じることができます。

安全の欲求

子どもには「自分のことを見守っていてほしい」「安心したい」という安全欲求もあります。親はいつも自分のことを見てくれている、見守ってくれているという安心感を持てることは、子どもにとってとても大切なことなのです。

「みてみて攻撃」にはコレが効く

何回も言ってくる「みてみて」にいちいち対応するのは大変ですよね。また、言われる度に親が「すごいね」「上手だね」とほめていると、子どもはそのうちこの言葉を言ってもらいたいために、その行動をするようになることも。こうなると「みてみて」の数が減るどころかさらに増えてしまうかもしれません。

私の息子が小さかった頃にやっていたのが、子どもと目が合ったらにっこり笑うでした。普段なんとなく息子の様子を見ていて、目が合ったときはにこっとする、ただそれだけ。

するとあるとき息子からこんなことを言われました。「お母さんと目が合うといつも笑ってくれるから、ボクとってもうれしいんだ」。私は一瞬「え、そんなことでいいの?」と思いました。

でも今ふり返れば、息子の承認欲求と安全欲求を満たしていたんですね。そんなこともあり息子の「みてみて攻撃」の回数は少なく、言ってきたときは本当に見てほしいときなんだなと気づくことができました。

子どもは常に親に認めてほしいと思っているもの。「みてみて」と言ってくるのは、子どもなりの理由があります。とはいえ、毎回言葉をかけて対応するのは疲れますよね。

目が合ったらにこっと笑う

は、本当に簡単な方法なので試してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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