questionかみつきをやめさせるには?

怒っているときなどにかみつく2歳の息子。遊んでいるときにもかむことがあります。回数は減ってきているのですが、なくなる気配はなく…。どう伝えたらいいのか試行錯誤中です。(まーいん[2歳児のママ])

answerかまれたら不快な表情で「痛い」と低い声で伝えて

2歳くらいの子どもがかむのは、「怒っている」「嫌だ」「楽しい」などの感情や意思を言葉で表現するのが難しいから。言葉が出るようになれば自然になくなっていくものです。とはいえ、かまれるのは痛いですし、友達をかんでしまうと困りますよね。子どもに「かむことはやってはいけない行為」ということを分かってもらうことが大切です。

伝え方のポイントは、かんだ「そのときに」「その場で」「しっかりと」です。しっかりと伝えるには長い説明や理由は不要で、簡潔な言葉とママの表情や声のトーンが重要になります。明るく「キャー」「やめてー」などと高い声で反応するのはNG。痛くてつらい表情で、「痛いよ」「嫌だよ」「やめてね」などの短い言葉を低い声で伝えてください。ママの不快な表情や声は、子どもにとっても不快なもの。子どもも不快な思いをしたくないので、次第にかまなくなるはずですよ。

アドバイザー

細部千晴先生

細部小児科クリニック院長。2児の母親(孫1人)で、自身の子育て経験も生かし、地域医療と子育て支援に注力。日本小児科医会「子どもの心」相談医でもある。

※この記事は、2023年7月発行の「ぎゅって首都圏版8月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration FUJIKO