時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「子どものあいさつ」について。

あいさつができない子ども

いよいよ3月となり、来月から新しい環境に子どもを通わせる家庭も多いことでしょう。

子育てのある時期に私たちを悩ませるのが、子どもがあいさつができない、お礼を言えない、謝れないなど、第三者に対するマナーの問題です。

例えば、幼稚園や保育園でモジモジして「こんにちは」が言えない、お友だちのお母さんにお菓子をもらったのに「ありがとう」が言えない、おもちゃを壊してしまったのに「ごめんなさい」が言えないなど、お付き合いを始める中で言って欲しい場面に限って、相手をにらみつけたり隠れたり涙目になったり。

家では素直に言うかわいい姿を見ているだけに、私たちのイライラは募ります。さて、そんな場面でどうしていますか?

よく見かけるパターンその1

「ほら、ごあいさつして。こんにちは、は?」「ありがとうって言えるよね。」「おもちゃ壊したんだからちゃんと謝ってね。」と子どもに言わせようと声を掛ける。

よく見かけるパターンその2

「反抗期でごあいさつもできなくって…。本当はできるんだけど。」「お礼も言えないなんて、恥ずかしいわ。」「反抗期は嫌ね、いつになったらちゃんと謝れるのかしら。」と言い訳をしながら、しつけの問題でないことを相手に伝える。

パターン12では、親の言葉を聞いて子どもはますます緊張したり、自分が悪い子だと感じて、言えない、逃げる、泣く、すねるなどの様子が見られることがあります。

モンテッソーリの基本「見て真似(まね)させる」

こんなときこそ、モンテッソーリ教育で言うところの「提示」を試してみませんか?

「提示」は、幼児期に物事を吸収する力、特に「見て真似る」という能力を生かして、さまざまなやり方を教えていく方法です。

普段の言葉遣いやしぐさが親にそっくりなのは、当然と言えば当然なのです。無意識でやっている、たとえば下の引き出しを足で戻すなんていう動作も、いつの間にか子どもがコピーしている場合もありますよ!

そこでイライラしたらまずは深呼吸し、「さあ、提示をしよう」と自分に言い聞かせて。子どもに見せるようにしながら、相手に向かって自分が丁寧にあいさつ、お礼、謝罪をしましょう。

動作と言葉はゆっくりと正確に、「こんにちは!」「お菓子をありがとうございました。」「おもちゃを壊してしまってごめんなさい。」など。

もちろん、それを見てすぐに真似する訳ではありませんが、ぜひ繰り返してやってみてください。

子どもはその姿を見て必ず学びます!

できないことは真似させる。

これはさまざまなことに使える、とっておきの方法なのです。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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