2019.11.24
「子どもがもう一人ほしい。ワンオペに疲れて転職したくなる。でも、老後資金も不安…」そんな悩みを抱えるママの家計について、お金のプロが診断します。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 320,000円
- ママ
- 150,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 120,000円
- 保険料・教育費
- 45,000円
- 保険料
- 19,000円
- 水道光熱費
- 26,000円
- 通信費
- 20,000円
- 車費(ガソリン代含む)
- 20,000円
- 駐輪場
- 3,500円
- パパお小遣い
- 35,000円
- パパ交際費
- 40,000円
- ママお小遣い
- 43,000円
- 食費
- 40,000円
- レジャー費
- 70,000円
- 貯蓄(学資保険含む)
- 61,000円
- その他(日用品など)
- 7,000円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 1,400,000円
- ボーナス時支出(年間)
-
- 特になし
- 0円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 1,000,000円
ミニアドバイス1「保育料・教育費」
企業年金がない会社員の場合、iDeCoの掛け金は毎月上限2万3000円。全額所得控除の対象なので、月2万円の掛け金でパパの場合は年間約5万円の節税効果も。60歳までの26年間で税金が約130万円浮くので、これも老後資金に。
ミニアドバイス2「保険料」
パパの生命保険料が貯蓄型の割に安いのが気になります。万が一のときの保障が確保できているか確認し、もし足りなければ保険料の安い掛け捨てタイプで補いましょう。
advice 1きちんと管理できていて貯蓄増の見込み
「各自のお小遣いや保険料などを差し引いた、残りの31万円(パパ25万円+ママ6万円)を一つの銀行口座に入れて、そこからクレジットカードで生活費を払っています」とのこと。忙しい夫婦でも、家計が管理しやすい良い方法ですね。
毎月7万9500円の赤字となっていますが、このうち6.1万円は貯蓄です。また、特別支出のハワイ旅行代なども月にならして計上しているので、ボーナスから余計な出費がないのはいいところです。
教育費は学資保険で準備。すでに格安携帯への切り替えや、レジャー費の減額も決めているそうなので、貯蓄も着実に増えていくでしょう。
advice 2無償化で浮いた保育料を老後資金に生かす
自営業や企業年金がない人には、投資信託などで老後資金を作る、私的年金制度「iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)」がおすすめです。
保育料無償化で浮く3万8000円のうち、2万円をiDeCoに回して。60歳まで毎月2万円を掛け続ければ、約600万円+運用益が受け取れます。iDeCoは節税効果も大きいので、検討してみてくださいね。
残りの1万8000円は、ぜひ家事代行サービスに使ってください。ママが疲弊して社員を辞めれば、生涯年収も年金も大幅減。この出費も、今の職を続けるための「投資」だと考えましょう。
【1】2万円をiDeCoで老後資金に
【2】1.8万円を家事代行サービスに
支出 | Before | After |
---|---|---|
保育料・教育費 保険料 |
45,000円 19,000円 |
7,000円 (-38,000円) |
resultママが社員を続けて老後資金を確保しよう
将来も健全な家計を維持していくためには、ママは社員を続けて。二人めも考えているなら、なおさらです。
もしパートになって、子どもが少し大きくなったときに正社員で就職したいと思っても、不況なら職がない可能性も。
今の仕事を続けるために、家事代行やリフレッシュに少々お金を使ったとしても、生涯収支はプラスになるはずですよ。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「北欧式 お金と経済がわかる本」(翔泳社)他
※この記事は、2019年11月発行の「ぎゅって首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko