子どもの自己肯定感を高めてあげると、子どもは自分に自信が持てるようになり、自分から進んで行動できるようになります。今回は、「やる気」が育つ自己肯定感の高め方を紹介します。

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自己肯定感ってなに?

男の子はやんちゃで叱られることが多いもの。でもあまり叱られてばかりいると、心の中で「自分は悪い子だ」「自分はダメな人間だ」「自分のことがキライ」という感情を抱くことがあります。このような感情は、自分の自己肯定感を下げてしまうことに。

そもそも「自己肯定感」とはどのようなものなのでしょうか?

自己肯定感とは、「自分には生きる価値がある」「自分は大切な存在だ」「自分は自分でいいんだ」「自分のことが好き」と自己を肯定する気持ちのことを言います。

自己肯定感が上がるとどんないいことがあるの?

自己肯定感が上がると、自分に自信が持てるようになり、積極的に行動できるようになります。つまり、自己肯定感を高めてあげると、自分から進んで行動しようという「やる気」を引き出すことができるのです。

「早くやりなさい!」「なんで言われないとできないの!」「言われなくても自分からやって!」と日ごろ叱られてばかりの子どもを「自分から進んでやる子」にシフトチェンジするには、自己肯定感を高めてあげるのがポイントです。

子どもの自己肯定感を高めるには?

子どもに共感する

子どもがつらい、悲しい、不安、心配、怒りなどの感情を表しているときは、子どもの気持ちを受け止め、子どもに寄り添いましょう。

親が子どもに共感すると、子どもは「自分のことが受け入れられた」「認めてもらえた」と安心することができます。これによって、子どもは自分に自信が持てるようになり、次のやる気につながっていきます。

ほめる

食事、着がえ、ハミガキ、トイレ、遊びなど、普段何気なくこなしていることでも、子どもにとってはとても努力が必要な作業です。

できて当たり前ではなく、できたことをほめてあげましょう。このような経験を積んでいくことで、子どもの自信になり、自己肯定感が育ちます。

親が何でも解決しない

子どもに何かあってはいけないと、親が先回りして何でもやってあげたり、何かあったときは、子どもに代わって親が解決してしまうことがあります。

「人は失敗から学ぶ」「失敗したときに人は成長する」と言います。親が子どもを見守ることで、子どもは自分で考えて解決できるようになります。これによって、子どもに困難を乗り越える力がついていきます。

他の人と比較しない

「○○くんはお絵かきが上手なのに」「△△ちゃんは早くお着がえできるのに」「××くんはちゃんとあいさつできるのに」とお友だちと比べても、子どもには何のプラスにもなりません。

子どもは唯一無二のかけがえのない存在です。「他の人と比較しない」ということは、「あなたはあなたのままでいい」「あなたが大切」という親の思いを示すことになります。

スキンシップ

親の愛情を示すのにもっとも簡単にできる方法です。だっこやハグなど肌のふれあいによって得られるぬくもりや温かさは、子どもの心を落ち着かせます。

親に愛されていると実感できる子どもは、幸福感に満たされ、自己肯定感が高まります。

感謝する

親が困ったなと思う行動をやめてくれたときや、お手伝いをしてくれたときなど、子どもが親のために何かをしてくれたときは、「ありがとう」「助かるよ」と感謝の気持ちを伝えましょう。

自分は親から必要とされていると実感でき、自分の存在価値を高めることができます。

子どもの自己肯定感の高低は、日ごろ大人がどのように接するかによって大きく変わってきます。親が子どもの自己肯定感を高めてあげることによって、子どもの自信とやる気を育んでいきましょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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