時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「女の子育児」について。

女の子育児の盲点

男の子がいつまでも幼いのに比べ、女の子は言葉や感情の成長が早いと言われていますね。実際、小学校に上がる頃から急に生意気な態度を取るようになり、お母さんと同性どうしのケンカになるという話もよく聞きます。

「ママ嫌い!」「ママ怖い!」「ママあっち行って!」という言葉や、にらみつけたり口をきかないなど、毎日忙しく必死に子育てをしているお母さんにとってはショックなことで、子ども相手にイライラして言い返すこともあるでしょう。でも、実は「ママ嫌い!」に潜む意外な盲点があるのです。

幼児の頃から女の子は状況判断が上手な子が多く、親の空気を読んで「親にとっての良い子でいたい」と行動する子が少なくありません。小さい子どものストレスを調べる実験で、他人と留守番させると「嫌だ!」と泣き喚いた子は、ストレスホルモンが少なかったという例があります。嫌なものは嫌、嫌いなものは嫌い、と親にストレートにぶつけられる親子関係は、それを言っても「壊れない絆」がちゃんとできているという喜ばしい証拠なのです。

親の思いをかなえるために、文句も言わず一生懸命頑張る子ほど、思春期に問題を抱える場合があります。実際、思春期の摂食障害などは女子が圧倒的多数で、お母さんとの関係に起因するケースが多いそうです。では、私たちの心構えとして、どんなことに気を付けたら良いでしょう。

良い子を押し付けない

1つ目は「良い子を押し付けない」こと。お母さんに向かってくるストレスの裏には、もしかしたら多くの期待や要求に応えている疲れがあるかもしれません。時折見かけるのは習い事の嵐など、本人が張り切ってやっているように見えて、実は親の思いに頑張って応えていることがありますので、しっかりと観察してみましょう。

私たちももし「たくさん産んで、良い子を育てて、家事もやって、社会で活躍して、いつも人に優しく、人間的に輝いて!」などと言われたら、疲れてしまいますよね。

同じ土俵に上がらない

2つ目は「同じ土俵に上がらない」こと。大人と子どもでは人生経験が違います。「嫌!嫌い!」と感情をぶつけられる関係に甘んじて言い返したりせず、大きな心で子どもの話をちゃんと聞く姿勢を守りましょう。

イラっときたらまずは深呼吸、その場を数分離れても良いと思います。「嫌!ってはっきり言ってくれてありがとう、ちゃんと聞くから何が嫌なのか話してね。」と言えたら良いし、原因が家の中でなく友人関係や勉強のことで、本人がもやもやをうまく説明できないなら、ただスキンシップして側にいるだけでも良いのです。

「嫌いって言っても、ママは味方だ!」と分かってもらえれば、時間がかかったとしても落ち着くときが必ず来ると思います。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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