毎日の夕食作り。手早く作って、子どもがおいしいと言ってくれたら、夜の時間をハッピーに過ごせますね。今回、ぎゅって読者のために、料理研究家の田内しょうこさんが、時短のコツと、“時間をかけない”ステキなレシピを教えてくれました。

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教えてくれたのは

田内しょうこさん

料理研究家。雑誌・Webなどメディアで料理レシピを紹介するほか、企業向けセミナー、育休ママ向け時短料理ワークショップなど幅広く活動。「『今日も、ごはん作らなきゃ』のため息がふっとぶ本」(主婦の友社)など、働くおうちを応援する著書多数

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きちんと、ではなく気軽にできることから取り入れて

お子さんが保育園時代は夕食作りが「大変だった」という田内しょうこさん。 

「料理が好きだったから、子どもが生まれても何とかなると思っていました。でも、子育てをしながら栄養バランスを考えて、毎日の食事を整える、というのはそれまでの生活と全く違っていました。それでもきちんとしよう、と子どもを待たせて土鍋でごはんを炊いたりもして(笑)。

今思うと、もっと肩の力を抜いてよかったな、と。ですから、今回紹介するコツを、こんなにやらなきゃいけない、とは思わないで。〝これならできそう〞を取り入れたり、こういう方法もあるということを知っていただけるとうれしいです」

生活に合わせて考えよう。時短のコツ

ほんの少しのサキドリを意識しよう

週末に時間をかけてつくりおきをするのは難しくても、ほんの少し“先にやっておく”だけで帰宅後がラクになります。

  • 肉・魚は買った日に下味をつけて保存しておけば帰宅後すぐに調理できる素材に
  • 野菜はすぐ使える状態にしておく。切るときは次に使う分も切っておく

道具を見直すのもオススメ


例えば手早く切れるスライサーや、フードプロセッサーなど、効率を考えて一度道具を見直してみましょう。写真は千切りがあっという間にできるスライサー。

3つの基本のタレで味付けに迷わない!


【基本の甘辛味】
しょうゆ:みりん:砂糖=1:1:1
炒め物や煮物に。酢を加えれば甘酢味に。

【基本の中華味】
鶏ガラスープの素:しょうゆ:酒=1:1:1
炒め物に。みそやオイスターソースをプラスして味の変化を楽しんで。

【基本の洋風味】
コンソメ:酒:塩・こしょう=1:3:少々
スープや煮込み料理に。

週に1~2種はつくりおきがあると便利

つくりおきに向いているのは、長期保存しても味が変わりづらいもの、味が染み込むのに時間がかかるもの、調理に時間がかかるもの。食材をまとめ買いする人や、落ち着いた時間にじっくり料理を楽しみたい人向き。

みんなのお悩み!献立決めが大変です

頭を悩ませる献立決めについて、田内さんに聞きました。

その1 献立は品数を増やす必要はない

未就学児の家庭の場合、たくさん種類があると疲れてしまう子も。品数は増やさずに、使う食材でフォローすれば、栄養面もバッチリ。

その2 献立は3~5のパターンを決めてしまう

 同じものの繰り返しでも大丈夫。それが子どもの生活習慣となり、安心感にもつながります。例えば「みそ汁+肉野菜炒め+野菜の副菜」という場合、肉や野菜の種類を変えるだけで違った味わいを楽しめます。

その3 自分を追い詰めない方法を見つけておく

週に一度は総菜を買う、市販のミールキットを使う、など心がラクになる日を作るのもいいですね。また、仕事をしていると思いがけず遅くなる日も。困った日に使える冷凍おかずを常備しておくのもオススメです。

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※この記事は、2021年3月発行の「ぎゅって4月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです