2022.04.30
コロナ禍の影響を受けて収入が減ってしまった自営業のママ。月々赤字で今後の働き方にも悩むママに、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 200,000円
- ママ
- 70,000円
- 児童手当
- 15,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 83,100円
- 保育料・教育費
- 24,800円
- 保険料(自動車・生命)
- 21,600円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 通信費
- 18,000円
- 車費
- 25,000円
- ママのお小遣い
- 10,000円
- パパのお小遣い
- 15,000円
- 食費(パパの昼食代2万円含む)
- 55,000円
- その他
- 20,000円
- 月間貯蓄
-
- 貯蓄
- 0円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 150,000円
- ボーナス時支出(年間)
-
- 臨時お小遣い
- 50,000円
- 生活費補填
- 100,000円
- ボーナス時貯蓄(年間)
-
- 貯蓄
- 0円
- 現在の総貯蓄
-
- 普通預金
- 1,500,000円
advice 1支出の徹底見直しで2万3000円減を
この家計の最優先課題は、児童手当を除いた月の収入でやりくりできるようになること。全体で約2万3000円の支出減が必要です。固定費(住居費~車費)は収入の2分の1が目安。保険や電気ガス会社の見直し、電力アンペアを下げるなど、徹底して圧縮しましょう。格安スマホにしたそうですが、通信費もまだ高め。食費やそのほかの流動費も極力削って。
advice 2ママは扶養を外れて年収160万円超を目指そう
支出を減らした上で収入増も必要です。現状のパパの収入だと、ママが扶養でいるメリットは小さめ。扶養を外れて、年収160万円以上を目指しましょう。130万~150万円台では社会保険料などの負担増で損をします。年収が160万円になれば手取りは約130万円。将来の年金も増えますし、今より月4万円ほど増えて貯蓄もできるようになります。
advice 3家計のピンチに備え、教育費は積立預金で
教育費は児童手当をそのまま貯めましょう。保育料が無償になったら、その分も教育費に回して。現状は貯蓄が少ないので、家計のピンチのときに備え、学資保険ではなく積立預金が◎。学資保険は解約すると損をしてしまうからです。つみたてNISAなどの運用は収入が増えてから検討を。自営業の老後資金づくりには、節税にもなる小規模企業共済がおすすめです。
固定費を中心に見直しを
result全体像を可視化し、夫婦で力を合わせて節約を
収入減の今が一番つらい時期ですね。パパが管理している費目も透明化して、家計の全体像を把握し、徹底的に節約しましょう。教育費を貯めつつ、収入が回復してきたら、並行して老後資金を貯め始めることも必要です。2人目も希望しているなら、危機感を持って、夫婦で力を合わせて目標に向かっていきましょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。
※この記事は、2022年4月発行の「ぎゅって首都圏版5月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration NIKAIDO Chiharu