家事に子育て、仕事…目が回るほど忙しい毎日も、労いや気遣いの一言で報われたり、ちょっとした気分転換でまた頑張ろうという気持ちになれたりするものですよね。身近なプチ贅沢で気分転換、いつもより少しゴージャスなご褒美パンはいかがでしょうか?

File 7. 梅田「THE CITY BAKERY」

雨が降る度に寒さが増して、いよいよ1年で最も人が慌ただしくなる月に入ったことを実感しています。

宴会が多くなる季節でもあります、酔って深夜に帰った翌朝は食事の支度をするのも面倒ですし、起きてすぐ何かを口したくなかったりもします。

そんな時に便利なのが、朝早くからやっていて、カフェもあるパン屋さん。
ターミナル駅、JR大阪駅に隣接の「グランフロント大阪」にある「THE CITY BAKERY – Bakery & Cafe –」は、朝からたくさんの人で賑わいます。

看板商品のクロワッサン、早朝から焼きたてが食べられます。

支持されるのは、きっとこうした要素があるからだと私は思います。

  1. とにかくオシャレ、でも誰もが寛げる不思議空間
  2. 早朝から夜まで、いつでもやってる頼もしさ
  3. 自宅にも、お土産にも、様々なシーンに寄り添う品揃え

商品だけじゃない、空間も雰囲気も「まるでNY」

「グランフロント大阪」のうめきた広場は、年間通して様々にイベントが行われており、いまはスケートリンクが設置されています。冬ならではの楽しみを求めてたくさんの人が集うこの広場の一角に「THE CITY BAKERY」はあります。

店頭には広場の賑やかさに華を添える大きなクリスマスリース、そしてパンの売り場とイートインスペースをつなぐ動線上には大きなクリスマスツリー、店内にいるとこの季節独特の高揚感で満たされます。

黒できりっと要所を引き締めたシンプルモダンな店内には、陳列棚いっぱいにパンが並べられ、世界のトレンドをリードするNYで磨かれたセンスの良さに思わず感激のため息が出ました。

朝からたくさんのパンが店頭に並びます、マフィンは朝食にもぴったり!

あまりオシャレではない私、気後れしてしまうかしらと多少の不安もあったのですが、キラキラと輝くパンを全て見ようと陳列棚をぐるりと巡り、カウンターのメニュー眺め、テーブルに着く頃には、なぜかすっかり溶け込んでいました。

オシャレでも、そうでなくても、お一人様も、家族連れも、恋人同士も、どんな人も受け入れる懐の広さは、人種のるつぼNYが発祥の地であることが起因しているのかもしれません。

それぞれに、自分自身の時間を満喫する人たち。創業者Maury Rubin(モーリー・ルービン)氏自身が大のパン好き、だからこそたくさんの人にパンを美味しく食べて欲しいという想いも強く、「THE CITY BAKERY」はパンを楽しむ時間にもこだわっているのかもしれません。

欲しい時に手に入る、心強い存在

ベーカリーは7時半から営業、開店から厨房で焼き上げるクロワッサンの香りが漂います。

クロワッサンのサンドイッチ、キッシュやピザなどの惣菜系のパンの他、マフィンにスコーン、NYサイズのクッキーなどのスイーツなどに加えてバゲットなどハード系のパンも早朝から登場。仕方なく、ではなく好きなものを選べるところが買い手にはとても嬉しい充実ぶりです。

パンの購入だけでなく、イートイン限定のモーニングでカリッと焼き上げられたトーストやたっぷり卵液が沁み込んだフレンチトーストを楽しむことも出来ます。

卵とベーコンとパンを多様にアレンジした、モーニングセット。

駅近くでもこの時間から座って飲食ができるお店は少なく、開店直後は満席になることも…。そして22時までというベーカリーカフェとしては異色の営業時間の長さ。夜はハンバーガーやサンドイッチと一緒にアルコールを楽しむことも出来ます。

そして残業で遅くなった日も、翌朝のパンが買える心強い存在。温かい飲み物でホッと一息ついてリセットしてから、家に向かうことも可能です。

いつでも、必要なものが手に入る安心感。使い勝手の良いお店とは、こういうお店なのかもしれませんね。

これぞニューヨーク、スコーンやクッキーなどスイーツも豊富!

ドリンクにも、フードにも、飽きさせない工夫が満載!

いま目を引くのが、クリスマス商品のシュトーレン。カウンターの最も目立つところに置かれています。

シュトーレンはドイツで誕生したクリスマスのパン、ヨーロッパでは12月になる前に焼き上げて、クリスマスを待つ間に薄くスライスして少しずつ食べるというのが一般的な習慣です。日本でも多くのパン屋さんで見かけることが多くなりました。

クリスマス商品、シュトーレン。ディスプレイもラッピングもセンスも抜群!

ドイツでは厳しく配合が決められて、それを守らないものはシュトーレンを名乗れないことになっていますが、日本ではきまりがない分、店ごとに個性豊かな商品を出しています。

ラッピングも個性の現れ処、「THE CITY BAKERY」らしいシンプルでキュートな包装にキュンと来て手に取る方もいそうです。

クリスマスだけではなく、旬の食材を使った季節のパンやドリンクがタイムリーに提供されるので、ついつい立ち寄りたくなってしまうという方も多いのではないでしょうか。

「THE CITY BAKERY」は、この梅田店を日本出店第一号店とし、同じ「グランフロント大阪」にはレストラン「THE CITY BAKERY BRASSERIE RUBIN – Restaurant & Bar -」も。そして、いまでは東京と福岡にも進出しています。いずれも早朝や深夜の営業、アクセスの良さなどで様々に私たちの生活を支えてくれています。

店名 THE CITY BAKERY
所在地 大阪府大阪市北区大深町4-1
グランフロント大阪 うめきた広場
電話番号 06-6359-2010
営業時間 7:30~22:00
定休日 無休

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福地寧子さん パンコーディネーター

1日3食、年間1095食以上パンを食べ続けて四半世紀。そんな小麦まみれの生活の中で見つけたキラリと光るパン屋さんをご紹介します。

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