子どもが普段とは違う様子を見せていることはありませんか?もしかしたら、それは新学期を迎えるにあたり何か不安や心配なことがあるのかもしれません。今回は、新学期の不安や心配を解消するポイントについてお話します。

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新学期は不安がいっぱい

春になると、保育園や小学校の新学期が始まる季節がやってきます。初めて保育園や小学校に通う場合も、1つ上の学年に進級する場合も、新学期が始まると生活や環境が大きく変わります。

新学期を楽しみにしている子もいれば、新しい生活になじめるかどうか戸惑いや不安を感じている子もいるでしょう。特に、環境の変化に敏感な子は、不安や心配な気持ちでいっぱいになっているかもしれません。では、子どもの不安や心配を最小限にするには、どのような声かけや環境作りが必要でしょうか。

不安を少なくする声かけ

共感

子どもの話に耳を傾け、うなづきやあいづちをします。「お母さんにはなんでも話せる」「悩みを打ち明けられる」という安心感は、どのようなアドバイスや激励よりも効果があります。

「うん、うん」
「へぇ」
「そっかぁ」
「そうなんだね」
「○○が心配なんだね」

承認

子どもの行動やがんばりを承認する声かけをします。着がえ、食事、歯みがき、風呂など、どのような行動をとっていても声をかけることができます。ほめる必要はありません。ただ、やっていることを実況中継するだけでOKです。

「承認」は、子どもが「お母さんは自分のことを気にかけてくれている」と感じ、親の愛情を感じることができる声かけです。これにより、自分に自信がつき、多少の不安や心配も乗り越えられるようになります。

「お、ひとりでお着がえしてるんだね」
「おやつ食べてるんだ」
「歯をみがいてるんだね」
「お風呂入ったんだね」
「○○をがんばったね」

親ができる環境作り

情報を収集して事前に準備しておくことで、スムーズな園・学校生活が送れるようになります。環境を整えたり、練習して慣れることで、少しずつ不安も解消されます。

先輩ママに話を聞く

知り合いに先輩ママがいるなら、園や学校での注意点や心構えを聞いてみましょう。私の場合は、入学前に登校班の親の集まりがあり、そこでわからないことを教えてもらいました。

園や小学校のホームページをチェックする

ホームページには、園や学校の案内だけでなく、生活の様子や行事予定も掲載されています。写真を見れば、どのような雰囲気なのかがわかります。また、年間の行事を事前に知っておくことで、必要なものが準備できます。参観や発表会など、親が園や学校に出向く日も前もって把握できます。

園・学校生活で必要なことを親子で練習する

生活面において、入園・入学前にできるようになっていると安心なことがいくつかあります。たとえば、「あいさつができる」「はい、と大きな声で返事ができる」「自分の名前をはっきり言える」「わからないことがあったら質問ができる」などです。

また、「和式トイレが使える」「用意ができる」「片づけができる」などができていると、子どもが困ることが少なくなります。入園・入学前にこれらを親子で練習してみましょう。

日ごろから子どもの話をよく聞き、事前の準備や環境を整えることで、かなりの不安や心配を取り除くことができます。子どもが安心して新学期を迎えられるように、できる限りサポートしてあげたいですね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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