/ 2023.09.27

今回の相談者は、「そろそろ2人目がほしいな」と考えているママ。出産後に備え、今見直しておくべきことをお金のプロがアドバイスします。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
240,000円
ママ
230,000円
児童手当
15,000円
月間支出
住居費
80,000円
保育料・教育費
38,000円
保険料(主に外貨建て養老保険)
50,000円
水道・光熱費
20,000円
通信費
20,000円
車費(ローン、ガソリン代)
30,000円
ママ・パパのお小遣い
60,000円
食費
50,000円
レジャー費
35,000円
夫の奨学金返済
16,000円
その他(ペット費・日用品など)
19,500円
月間貯蓄
普通貯蓄・株式投資
50,000円
子ども貯蓄
15,000円
ボーナス時収入(年間)
パパ
800,000円
ボーナス時支出(年間)
旅行・帰省など
80,000円
ローン返済
500,000円
臨時お小遣い
20,000円
固定資産税
100,000円
ボーナス時貯蓄(年間)
普通貯蓄
100,000円
現在の総資産
普通預金
500,000円
株式
300,000円
子ども貯蓄(児童手当、お祝いなど)
450,000円

advice 1優先は「貯金」。家計のスリム化も必須

家・車のローンと奨学金があり、ボーナスも半分以上を返済に充てていて返済比率がとても高い家計。「貯金か投資か」とお悩みですが、優先すべきは「貯金」。普通預金が少なく、ママの産休育休時には収入も減るので、家計全体のスリム化も必須です。ローン体質から脱却するためにも、次の車・家電の買い替えなども逆算して目的別に貯金していきましょう。

advice 2レジャー費が高め。2万円に収める工夫を

レジャー費は月2万円に収めましょう。「週5000円」「2週間1万円」など分かりやすく管理を。子どもが大きくなるにつれて交通費や入場料なども膨らむので、予算感覚を引き締めておくことが大切です。「今日はゼロ円レジャーデー!」と前向きに工夫しましょう。通信費は夫婦ともに格安スマホに統一することで、もっとコンパクトに収まります。

advice 3外貨建てよりiDeCoが◎。保育料も下がるかも

外貨建て養老保険は、高い保険料が60歳まで続く上に為替リスク大。減額か払済に変更を。老後資金にはiDeCoがおすすめ。節税効果があり、住民税が下がれば保育料も下がる可能性が。iDeCoの掛け金は年1回変更できるので、初めは上限額まで掛け、保育料が無償になったら減額してもOK。他の保険も厚すぎるので社会保障や団信も踏まえて見直しましょう。

result子ども2人でも大丈夫! ママは正社員がベター

家計をスリム化して、目的別に逆算貯蓄ができるようになれば、子どもが2人でも大丈夫でしょう。ただしママがパートになると、収入減となるうえ、社会保障も手薄に。安定雇用、昇給や退職金がある可能性、年金受給額などの面では正社員が有利です。「やりたい仕事がある」「収入を増やしたい」となったら正社員を目指して。

診断してくれたのは

前野彩さん( ファイナンシャル・プランナー )
FPオフィスwill代表。ファイナンシャルプランナー。働く女性や子育て家庭を中心とした相談、講演などを行う。著書に「本気で家計を変えたいあなたへ〈第5版〉」(日本経済新聞出版)他多数。

※この記事は、2023年4月発行の「ぎゅって首都圏版5月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration NIKAIDO Chiharu