2018.03.28
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「子どもの語彙力」について。
1歳から2歳にかけては「言語の爆発期」
子ども達に接していると、ことばの発達には特徴的な一定期間があります。モンテッソーリ教育では、「言語の敏感期」とか「言語の爆発期」などと表現しますが、まさに「爆発」という表現そのもの!ということが次々と起きます。
個人差があって、大体は1歳の終わりから2歳にかけてと言われますが、それまで意味のない声を発していた子がこちらの言うことを理解し、意味のある言葉を発し始めます。
あ、わかってきたな、と思っていると、あっという間に言葉を次々と覚え、「ママ」が「ママ、ごはん」になり、「ママ、ごはん、食べる」と三語文に変わります。
この時期の子どもは、身の回りの物を見ると指でさして存在確認し、親がその物の名前を言うのをじっくりと見ています。
“これは?”としつこく聞いたり、何度も同じことを真似して言うのは、大人のように言葉を使いこなしたい!という、自己成長力の表れなのです。
1日5分でできる言語教育
爆発期にぴったりの「1日5分でできる言語教育」があるのでご紹介します。
知的障害者教育の第一人者として著名なフランスのセガン氏が残した、「セガンの三段階名称練習」という、モンテッソーリ教育でも取り入れている方法で、語彙力を高める練習です。
セガンの三段階名称練習
- まず、物を指さして「これは、イチゴです」と名称の紹介をします
- 次に、「イチゴはどれ?」と質問して、子どもが指をさすよう質問します
- 最後に、「これはなに?」と「イチゴ」の名称を引き出す質問をします
1個から数個の名称で行い、日をまたいで繰り返すことで、子どもの語彙力が大きくアップします。
すると、子どもはたくさんの発信をしてきますので、コミュニケーション能力を育てる意味で、笑顔で応えてあげて下さいね。
「それな」「べつに」「あーね」「とりま」…。まるで呪文(?)のようですが、中高生のよく使う言葉。会話がSNS中心になりがちな世代は、言葉によるコミュニケーションが苦手だと言われています。
言語の爆発期に「語彙力」と「コミュ力」をアップさせる子育て、1日5分からやってみませんか。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 荒井聖子さん
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SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。