ついにマイホームを購入!購入後、家計はどうなったのか?今回は「マイホームを建ててからの繰り上げ返済&やりくりのコツ」について紹介します。ファイナンシャルプランナー・佐藤さんのアドバイスも参考にしてくださいね。

アドバイス頂いたのは

佐藤益弘さん

All About「不動産にまつわるお金」ガイド。独立系FP事務所 株式会社 優益FPオフィス代表。CFP®資格認定者(J-90032758)、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー(一財住宅金融普及協会)、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー (平成29年9月認定)

ついにマイホームが完成

マイホームに足を踏み入れて、最初の言葉は「広~い!」でした。狭い団地暮らしだった私たち夫婦には夢のよう。「これから家具を揃えていこう」「家庭菜園もしよう」「ピアノも置ける~!」とウキウキ。

頭金をしっかり貯めていたので、家賃並みの住宅ローンで済んだとはいえ、無駄に払う利息はなるべく減らしたいし、いずれ2人目も欲しいと思っていたので、

住宅ローンを早期完済!

が新たな目標になりました。

その為にした以下2点について詳しく説明します。

  • 繰り上げ返済を(早めに、こまめに)する!
  • 繰り上げ返済のために、支出を減らす

point!繰り上げ返済を(早めに、こまめに)する!

繰り上げ返済をすることで、余分に払わないといけない利息を減らすことができます。期間短縮型の繰り上げ返済をすれば、住宅ローンを払う期間を短くすることができます。その分、老後資金の準備も早められるので、可能であればやった方が良いと思います。

※万が一に備えて、年収の半分くらいは手元に残しておきましょう

わが家も毎年、繰り上げ返済をしました。おかげで18年間で組んでいた住宅ローンを、たったの6年間で完済!減らした利息(住宅ローン完済によって払わずに済んだお金)は、なんと車数台分になります。

最初は「住宅ローン控除(10年間、年末のローン残高の1%が所得税から控除される制度)」も利用しました。

…が、住宅ローン残高が減るにしたがって、わが家の場合は住宅ローン控除を受け続けて得する控除額よりも、住宅ローンを完済して得する利息の方が多くなったので、10年間の控除期間を待たずに住宅ローン完済を選びました。

上の子が幼稚園の間に完済できたので、今後の教育費や老後費にも余裕ができました。そして、早めに節約生活(無駄のない暮らし)が身についたおかげで、完済後も落ち着いた家計を維持できています。

point!繰り上げ返済のために、支出を減らす

具体的に、どんなことをやったのか、いくつかテクニックを紹介します。

【1】食費削減テクニック

個人的には“食費を制する者は家計を制する”と思っています。

かといって減らしすぎるのも問題です。豆腐やもやしばかりのしょんぼり献立が続くと、家族のテンションも下がってしまいますし、健康を損ねかねません。大事なのは「外食は控えめに」「おやつより3食をしっかり食べさせる」「旬の食べ物を活躍させる」「献立メモを作って、食材廃棄率を0に近づける」など。

詳しく説明すると、たとえば外食。家族4人で1回4000円かかるとしましょう。月に3回でも1万2000円の出費になります。1年間で14万4000円に。

10年間だとなんと…!144万円になるのです!

頑張ったごほうびや記念日などは良いのですが、「なんとなく」の外食はなるべく避けましょう。体調が悪いときなどは冷凍のコロッケをチンして、あとはサラダ、味噌汁、フルーツヨーグルト、そんな夕食でも良いと思います。

作り置きの利用、お弁当の購入、レトルト食品の利用など、工夫次第で外食するよりもよっぽど安く作れます。また「旬の食材を活躍させる」については、言わずもがなですが、

旬の食材は安い・おいしい・栄養価が高い

と三拍子そろっています。

たとえば、ナスやキュウリは夏野菜、白菜や大根は冬野菜ですが、わが家はナスは冬に出すことはまずありませんし、白菜を夏に出すこともありません。旬の食材を中心としたメニューにし、作りたいレシピに逆の季節の食材などが載っていたら、「今が旬の食材で代用できないか?」を考えてアレンジします。

わが家の旬の献立例を紹介しましょう。

【春】三つ葉のみそ汁、ウドのマヨネーズ和え、ワケギの酢味噌和えなど。

【夏】トマトやナス、ピーマンなどの夏野菜を利用して。デザートも旬の緑ウリを。

【秋】サンマ&スダチをメインに。

最後に「献立メモ」ですが、大体こんな感じで、ざっくり4~5日分の献立を考えています。 下の写真は1カ月分書き終わった状態。自分さえわかればいいので、走り書きでOKです。

下部の赤で囲んだところは、まだ献立には書いていないけれど、今在庫としてある食材(早く消費すべき食材)を書いており、献立を決めるときに気にかけるようにしています。

そして、この献立にするために購入が必要な食材を「買い物メモ」に書き、買いに行きます。これで、無駄な物を買ったり、買い忘れを防止したりできます。

おかげで、わが家の食材廃棄率はほぼ0です。

基本的に買いすぎないので、冷蔵庫に何が入っているかは大体理解しているし、「みそ汁で使った豆腐の残り半丁は、次の日のハンバーグに入れる」など、ぴったり食材を組み合わせて処理していけると、まるでテトリス(パズルゲーム)をやっているような爽快さを感じることもできます!

【2】レジャー費削減テクニック

私は旅行が大好きですが、「0円あるいは数百円のレジャーを増やす」「年パスやクーポンを利用する」「弁当と水筒を持参する」などの節約をしています。市民プール、図書館、公園、無料や格安な1日教室などもよく利用しています。

下の写真は、公的機関主催の格安(保険料などで100円のみ)「走り方教室」です。地方自治体の広報誌や新聞、公共機関に置いてあるチラシなどをよく見て、お得な体験教室やイベントの情報を得るようにしています。

次回は、「その他の住宅ローン完済のコツ&マイホーム購入後の家計公開」について書きます。興味があったら、また読んでくださいね。

この記事を書いたライター

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マミーさん

2児の母。住宅ローン(新築)完済のやりくり上手。「合理的」「簡単」大好き!家事や節約に役立つアイテムなどをご紹介☆

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