大人にとってのおやつは小腹満たしや楽しみとして食べるものですが、体の小さな子どものおやつは大切な栄養源です。今回は保育園での人気おやつや、家でも簡単に作れるおやつレシピの紹介、子どものおやつの役割について解説します。
index目次
保育園のおやつの役割
栄養補給
体の小さい子どもは胃の容量も小さく、1回で食べられる量には限度がありますが、実はたくさんの栄養を取る必要があります。おやつは3回の食事では取り切れない栄養を補うための「補食」として考えられています。
「おやつ=甘いおかし」というイメージにとらわれず、体を動かすエネルギーとなる炭水化物(おにぎりやいも、パンなど)を中心に提供され、栄養素を補うため、野菜類・果物・乳製品を組み合わせることもあります。
食育
保育園では、季節の行事に合わせたお菓子や旬のフルーツが提供されることもあります。食で季節を感じるのも大切な経験です。また、子どもと一緒に作る体験をさせてくれる保育園もあります。使っている食材や調理に興味を持ったり、自分が作ったりすることで、食が細い子どもでも「食べたい」という気持ちが芽生えることも。
楽しみ
おやつの時間は、子どもが楽しむ時間でもあります。たくさん遊んだり刺激を受けたりして疲れた体や心を満たすために必要な時間です。友だちと楽しく食べるおやつの時間はとても大切な時間ですね。
量や時間
おやつの適量は、1日全体の摂取カロリーの10~20%程度と言われています。おやつを食べすぎてごはんを食べられないことがないように、あくまでも「補食」という役割で提供されています。保育園では、1日に1~2回おやつタイムが設けられています。
- 1~2歳
1日1~2回 約100~150kcal/1日 - 3~5歳
1日1回 約150~200kcal/1日
※回数や量は目安になります
水分補給
子どもは体温が上がりやすくたくさん汗をかくため、多くの水分を必要とします。夢中で遊んでいると水分補給を忘れがちなので、おやつのタイミングで一緒に水分を取るようにしています。
保育園で人気のおやつ3選
五平餅
もちもちなもち米と、甘みそだれが人気の五平餅。保育園ではたれを餅の上に乗せて、小さな子どもでも食べやすくしています。
詳しくはこちら:保育園の手作りおやつ「五平餅」の作り方。みそだれが人気のひみつ
お麩スナック
お麩にバターを塗って焼いて好みの味をまぶすだけで、サクサクなお麩スナックができちゃいます。口の中の水分を持っていくので、飲みものと一緒に食べてくださいね。
詳しくはこちら:サクサク食感が止まらない!保育園の簡単お麩スナック
黒胡麻クッキー
黒ゴマがたっぷり入った素朴な味のクッキー。おかずに入った黒ゴマは苦手でも、これはパクパク食べちゃう子も多いのだとか。丸形だとひと口で口に入れてしまうので、手で持って食べやすいスティック型にしています。
詳しくはこちら:スティック型で食べやすい!保育園で人気のおやつ「黒ごまクッキー」の作り方
家庭で簡単にマネできる保育園おやつレシピ
マカロニきなこ
大人にはちょっと不思議な組み合わせの甘い「マカロニきなこ」。保育園では子どもに人気のおやつなのだそう。マカロニを茹でてきな粉をまぶすだけで簡単に作れるので、おやつがない!なんてときにも重宝しそう。
詳しくはこちら:マカロニきなこ!?保育園で大人気のおやつを作ってみたよ!
ミルクくず餅
牛乳・砂糖・片栗粉で作れる簡単「ミルクくず餅」。しっかりと甘めで、ほっとするおやつです。上にかけるものをいろいろ試してみたくなりますね。牛乳消費&酪農応援レシピでもあります。
詳しくはこちら:【牛乳消費】保育園で人気のミルクくず餅を作ってみました
おかかチーズおにぎり
ぎゅってブロガー・hanaharuさんの子どもの通う保育園では、おやつにいつもおいしそうなおにぎりメニューを見かけるのだそう。その中でもお気に入りだという「おかかチーズおにぎり」を紹介しています。チーズを入れるだけなのに、大人の小腹満たしやお酒の締めにもぴったりな味なのだとか。
詳しくはこちら:保育園人気メニュー!おかかチーズおにぎりは大人もハマる味
市販のおやつ選びのポイント
市販のおやつには、小さな子どもには味やカロリーが過剰なものもあります。添加物が多いもの、味や塩気が濃いもの、カロリーが高いものは避けた方が良いでしょう。
素材の味を活かした野菜チップスや干しいも、小魚などのシンプルなおやつも良いですね。子ども向けに小袋タイプになったものは持ち運びしやすく、食べすぎ防止にもなります。
また、子どもがアレルギーを持っている食材が入っていないかどうかアレルギー表示を確かめてから与えましょう。1歳未満の子どもには、はちみつ入りおかしを与えないよう注意してください。
まとめ
子どものおやつは「補食」としての大切な役割があります。甘いおかしだけにとらわれず、食事で不足している栄養をおやつで取れるといいですね。
また、子どもにとっておやつは食育の場でもあります。子どもと一緒に楽しく食べたり作ったり、季節の行事に合わせたお菓子を食べるのも大切な経験になりますね。