question危ないことをしてしまう

娘は1歳になっていろいろなものに興味津々。危ないところに登ろうとしたり、口に入ると危ないものを隠しておいても見つけたり…。「危ないからダメ」はいつ頃から分かるのでしょうか?(はるまま/[1歳のママ])

answer環境調整して危険を避け、本当に危ないときは止めて

1歳になっていろいろなものに興味が出てきたことに加え、自分で歩いて行って触って確かめられるようになった成長の証ですね。1~2歳では自分で危険を察知して避けるのは難しいので、環境調整が大切。危ないものを隠しても見つけられたなら隠し場所を工夫する、入ってはいけない場所はふさぐなど、試行錯誤しながら対策しましょう。

「危ないからダメ」と言葉で理解できるようになるのは3~4歳くらいからですが、1歳のうちから教えているとだんだん分かるようになってきます。ただ、日頃から言い過ぎると聞き流すようになってしまう可能性もあるので、命に関わるような本当に危険なときだけ言うようにしましょう。気を付けながらやってみることで、経験が広がったり危ないことが分かったりすることもあります。許容範囲をあまり狭くしないで見守ってあげてくださいね。

アドバイザー

田中茂樹先生

医師、臨床心理士。奈良県の佐保川診療所所長。プライマリ・ケア医として地域医療に従事。20年以上にわたり5000件以上の子育て相談に寄り添う。4児の父。

※この記事は、2023年5月発行の「ぎゅって首都圏版6月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration FUJIKO