もはやフルーツ！湘南で楽しむトマト狩りで親子でトマトが大好物に

子連れで冬のおでかけに

こんにちは！働く双子ママのゆっきーです。この年末年始はコロナの影響でなかなかおでかけできない…という状況が続いていますが、東京・神奈川周辺にお住いの家族にオススメな、湘南で楽しむ｢トマト狩り食べ放題｣を紹介します。

今回紹介するのは、神奈川県藤沢市にある｢井出トマト農園｣さん。わが家は2019年初夏に子連れで伺い、さらに2020年12月に追加訪問してきた内容もふまえてレポートします。

特に今年の冬は寒いので、あったか～い温室で、ジューシーで超甘～いトマトを思う存分食べて、楽しいひとときを過ごしませんか？

かわいいトマトに衝撃を受けて…

私が｢井出トマト農園｣さんを初めて知ったのは、母が買ってきてくれた枝付きの房取りトマトがあまりにかわいらしく心を奪われたことがきっかけでした。

｢湘南｣と書いてあったことから調べてみるとなんと、全年齢OK、子連れ歓迎で｢トマト狩り｣ができるとのこと！しかも…
●40分間食べ放題！
●10品種ものトマトが食べ較べできる。
●ビニールハウスだから雨天でも大丈夫。
●一人参加でもOK！
●車いすやベビーカーでも入れる。
●キャンセル料金が無料！（想定外！が多い子連れには本当に助かります）
ということで、さっそく子どもたちを連れて伺ってみました。

場所や料金、システムは？

「井出トマト農園」があるのは、神奈川県藤沢市の宮原という地域。海からは少し距離があり、周りは畑と工場が広がる長閑な地域です。神奈川では初詣や七五三の参拝で有名な「寒川神社」の近くでもあります。

駅で言えばJR相模線の「倉見」駅が最寄りですが、私の足でも30分近く掛かったので、クルマでの来園をおすすめします。

農園に着いたらまずは、お土産を売っているショップで受付。料金を支払います。「トマト狩り」の体験料金（税込）は
大人（高校生以上）1,500円 （おみやげ袋付き）
小人（小・中学生）600円
幼児（4歳以上）400円
3歳以下　無料
となっています。ちなみにこちらは事前予約制。予約は電話のほか、公式HPや「じゃらん」からも可能。公式HPからは当日の朝10時まで予約可能です。

今シーズンは2021年7月11日まで毎日朝10時から14時40分まで開催しているので、思い立ったらすぐに行けますね。（12月30日から1月8日は年末年始休業とのこと）

大人には250g程度の好きなトマトが入れられる「おみやげ袋」付き。さらにたくさん持ち帰りたい場合は、別途量り売りもできるそうです。

その後は受付スタッフの方に付いてビニールハウスへ。その日に食べられるレーンや品種が書かれた紙と、トマト狩りの簡単なガイドブックをいただきます。
●手の消毒をしてから食べること
●食べ残しはトマトの木の病気の原因になるので床に捨てないこと
●トマトの茎の膨らんだ部分（関節）を手で折って収穫すること
などの注意事項を聞いたら、食べ放題のスタートです！種類がいっぱいあるので、紙にチェックしながら食べ比べするといいですよ。

ちなみにハウス内はとても広く、お客さんが集中することもないのでしっかりディスタンスを保てるとのことです。

ビニールハウス内はとても暖かく、真冬でも25度以上はあるようです。私はセーターを着て行ったのですが、コートを脱いでもまだ汗ばむほどで、カットソーやシャツで良いぐらいの室温でした。

荷物を置くカゴやテーブルもありましたが、ビニールハウスに行く前に脱いでおくなど、荷物は最小限で楽しんだ方が身軽に楽しめそうです。意外と果汁で手が汚れるので、タオルやウエットティッシュがあると◎。靴も歩きやすい運動靴がおすすめです。

あとはハウス内でマナーを守りつつ40分間自由に食べ放題！ハウスは2棟あり、時間内で自由に巡って楽しめますが、目の前の道路は意外と交通量が多いので要注意。お子さんから目を離さず移動してくださいね。

農園スタッフの方に伺うと、トマトの旬は実は12月から6月で、これからの時期、春に向かってどんどんおいしくなってくるそう。
今シーズンは秋の日照が良かったこともあり、とっても甘くなっているんだそうです。チャンスですね！！

どんなトマトが食べられるの？

この日も10種のトマトが食べ放題！こちらのトマトには、大きく分けて3つの分類があり、
（１）【大玉トマト】桃太郎など、よくスーパーで見かける大きなトマト
（２）【ミディトマト】フルティカなどゴルフボール大の、中ぐらいのトマト
（３）【ミニトマト】お弁当にも入れやすい、かわいいサイズのトマト
といった分類になっているようです。

大玉トマトも真っ赤に。通常スーパーに並ぶトマトは赤くなる前に収穫することも多く、完全に赤くなるまで木で熟したトマトの味は格別ですよ！

私が訪れた日は、「フルティカ」、「マルティーナ」、「リリアーナ」、「ロゼ」、「バイオレット」、「カナリア」、「レッドヴィラ」、「サングリーン」、「桃太郎」、そして別の棟に「ハニードロップ」という品種がずらり。

それぞれに甘みが強かったり、酸味があったり、みんな個性的で口に運ぶのが楽しくなります。そしてどれも美味！自分好みの品種を探す、宝探しみたいなワクワク感が魅力です。

名前の通りの「サングリーン」。食べ頃がわかりにくいのですが、完熟のものは予想外に甘くてビックリ！

特に、ここで絶対に食べておいて欲しいのは「ハニードロップ」。オランダ生まれの品種で、日本で栽培しているのは「井出トマト農園」だけとのこと！

名前の通り甘みと酸味とのバランスもばっちり。糖度は8〜10%とイチゴやパパイヤに匹敵する甘さで、頬張ると、“もはやフルーツ！”と驚くほどのおいしさです。「くだものみたいだね！！」とわが子たちも夢中で頬張っていましたよ。

「ハニードロップ」のハウスでは温室栽培の先進国、オランダの栽培方法を取り入れているそうで、温度、湿度などを細かくコンピューター制御。高価な設備が必要なので、この方法で栽培している農園は珍しいそう。

元々甘い品種なので、“糖度を上げるために水を与えない”といったような木に無理をさせない育て方で、のびのびと育てているそうです。（子育てもそうありたいものですね…私はついつい叱ってしまいますが）

ハウスには専用のパソコンがあって、“農園”や“農業”のイメージもどんどん変化していきますね！

一方で、受粉は蜂さんたちの力を借りて。このダンボール箱の中に蜂の巣があるんだとか！ハウス内では蜂さんたちが飛び回っていることもありますが、騒いだり攻撃しなければ刺されることはないそうなので、お仕事中の蜂さんたちを優しく見守ってくださいね。

運が良ければ袋詰め作業も見られるかも！？

以前訪れた際には機械や手作業で袋詰めする作業も見学させていただきましたが、コロナ後は変更に。「ご希望があればご案内しますよ！」と農園スタッフの高橋さん。

おいしいトマトの秘密を、優しいお姉さん、お兄さん達にいろいろと質問できるのもうれしいポイントですね。お子さんたちの食育や、自由研究にもいいかもしれません。

お土産や贈答用も！

40分間おなかいっぱいに食べ尽くしたら、最後に売店に戻り終了です。売店内にはこの農園で採れた各種トマトの販売や、ケチャップ、ジャム、ジュースなどの加工品もずらり。平日でも地元の常連のお客さんで賑わっています。

加工品もシンプルな材料で作っているのですが、市販品との味の違いにびっくり！特にトマトケチャップは人気で、近隣のシェフが直接買いに来ることもあるそう。贈答用にも喜ばれそうですね。全国発送可能な通販サイトもありますよ。

私は特製の「赤ミニトマトジャム」（550円）をお土産に購入。ドロッとした見た目は一瞬「ケチャップ？」と思うほどでしたが、甘みと酸味が相まったジューシーで濃厚なトマトジャムで、パンやヨーグルトに合わせてとてもおいしくいただけました。

おわりに

いろいろなトマトを食べ尽くすぞ！と意気込むものの、いざハウスに入ってみると、まるで宝石箱の中を覗いたかのようにツヤツヤと輝くトマトたちの美しさに目を奪われて、ついつい「カワイイ！！」と写真に夢中に。

今の時期は木が若いこともあり彩りが美しく、写真映えも最高です。あまりにきれいなので、農園内で撮った写真を年賀状に使うお客さんもいるんだとか。

そして何より子どもたちのトマトを見る目が変わり、こちらの農園のトマトを持ち帰ると、奪い合うように一瞬でお口の中へ。「好きな野菜は？」と訊くとなんと「トマトが1位！」と答えるように。おいしいトマトの収穫体験で意識も変わったようです。

一般にもよく知られている通り、トマトは栄養豊富で、抗酸化作用があるリコピンもたっぷりな“元気の源”。こんな時期ではありますが、親子、おじいちゃんおばあちゃんの三世代でのおでかけにもぴったりですよ。ぜひご家族で足を運んでみてくださいね。

余談ですが、私ゆっきーは「ぎゅってWeb」のライター、ブロガーとして活動してきましたが、今回で卒業することになりました。私自身、10年前にトマトのブランディングの仕事がきっかけでトマトの魅力に魅了され、「野菜ソムリエ」になったこともあり、最後においしいトマトの楽園「井出トマト農園」さんをぜひ紹介したいと思っていました。今回も、少しでも皆さまの楽しいおでかけ先の参考になれば幸いです！

これまで三年間、ご覧頂いた皆さまありがとうございました！！