/ 2023.09.27

パパ49歳、ママ29歳の年の差夫婦。これから家も買いたいし、2人目もほしいけど…不安いっぱいのママにお金のプロがアドバイスします。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
175,000円
ママ
220,000円
児童手当
10,000円
月間支出
住居費
85,300円
保育料・教育費
20,000円
水道・光熱費
20,000円
通信費
7,000円
車費(ガソリン代、駐車場代)
25,000円
パパのお小遣い
20,000円
食費(外食含む)
70,000円
レジャー費
21,700円
日用品・その他(ママのお小遣い含む)
10,000円
月間貯蓄
普通貯蓄(家の購入資金、車の車検費など)
50,000円
普通貯蓄(教育資金)
20,000円
つみたてNISA
33,000円
iDeCo
23,000円
ボーナス時収入(年間)
ママ
540,000円
ボーナス時支出(年間)
旅行・帰省など
50,000円
カードのボーナス払い
20,000円
ボーナス時貯蓄(年間)
家の購入資金
470,000円
現在の総資産
普通預金(家の購入資金含む)
200,000円
子ども貯蓄(ジュニアNISA含む)
1,700,000円
つみたてNISA
400,000円
iDeCo(老後資金として)
650,000円

advice 1長期のライフプラン表で、年金生活まで見通して

ライフプラン表を作って長期の収支見通しを立てると、不安が具体化できます。誕生月に届く「ねんきん定期便」は、49歳までは「それまでに納めた保険料での年金額」、50歳以降は「現在の加入条件で60歳まで働いた場合の額」が記載されています。パパの厚生年金からは、ママが65歳になるまで「加給年金」ももらえます。子どもは18歳までなので、2人目も対象に。

advice 22人目と住宅購入に向け、預貯金を増やそう

非課税で投資をするなら、ジュニアNISAよりも長期で積み立てられる新NISA(2024年開始)が有利。ですが今は「2人目」と「住宅」に目を向け、すぐに使える預貯金を増やしましょう。教育費はすでに170万円できているので、あとは児童手当を貯めていけばOK。ママのお小遣いは生活費と分けて、食費・レジャー費・日用品を合計1週間2万円でやりくりを。

advice 3住宅ローンは慎重に計画。両家の親にも相談を

一般的な住宅ローンの完済は80歳まで。3年後、パパが52歳で購入すると、残り28年。そこで、共働きを活かした収入合算や、年齢差を強みにして定年まで33年あるママとのペアローンも検討しつつ、住宅ローン控除や団信の適用条件、そのときの金利を含めて慎重に検討しましょう。また、家の頭金を増やすために、両家の親に贈与か貸与を相談してみては。

resultお金の不安に負けず、送りたい人生の実現を!

現状の家計にあまり余裕はありませんが、2人目がほしいならお金の不安に負けず、自分の送りたい人生を実現しましょう。子育て世帯への国のサポートは手厚くなってきていますし、定年も延びています。大学進学時はママだけの収入になるからこそ、返済不要の給付型奨学金を受けられる可能性もあります。前向きに考えて。

診断してくれたのは

前野彩さん( ファイナンシャル・プランナー )

FPオフィスwill代表。ファイナンシャルプランナー。働く女性や子育て家庭を中心とした相談、講演などを行う。著書に「本気で家計を変えたいあなたへ〈第5版〉」(日本経済新聞出版)他多数。

※この記事は、2023年5月発行の「ぎゅって首都圏版6月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration NIKAIDO Chiharu