荒井真紀さんの絵本「あさがお」を片手に、子どもと一緒に朝顔を観察

子どもが通う小学校では、1年生で朝顔を育てます。朝顔の観察の予習になればと思い、長男（小1）と荒井真紀さんの絵本「あさがお」を読みました。美しく緻密な絵で朝顔の一生を学ぶことができる絵本です。

荒井真紀さんの絵本「あさがお」

種をまくと小さな芽が出る。つるがぐんぐん伸びてつぼみが膨らむ。そして夏休みの朝に朝顔の花がひとつ、またひとつ咲く…。小学生の頃の記憶をたどると、私の「朝顔の観察日記」はここで終わっていた気がします。

ですが、絵本「あさがお」にはまだ続きがありました。花がしおれ、ポトリと地面に落ちる。その花のつけねに実がなり、実のなかにはたくさんの種がつまっている…。色鮮やかに咲く朝顔の絵と同じくらい、すっかり枯れてしまった朝顔の絵にも、次の命の存在を感じて胸を打たれます。

実際に朝顔を育ててみる

長男が小学校から朝顔の種を持ち帰ったので、学校に先駆けて自宅でも種をまきました。絵本にならって、はやく芽が出るように種をひと晩水に浸します。

翌朝、ベランダの鉢に土を準備し、長男が一粒ずつ丁寧に種をまくと、1週間から1ヶ月かけて、すべての種が発芽しました。

長男と、「ふたば」と「ほんば」のカタチの違いや、ツルの巻く方向などを絵本と見比べながら観察します。

図鑑と物語の両方の良さを持つ絵本です

植物や生物について知りたいとき、図鑑で調べるのもよいですが、美しい挿絵で綴られた絵本ならば、幼児や小学校低学年でも内容がスッと頭に入ると思います。

小学1年生なら、朝顔の観察が夏休みの宿題になることも多いと思います。この夏は、荒井真紀さんの絵本「あさがお」を片手に朝顔を観察してはいかがでしょうか。